ハワイの不動産には2種類ある! 「所有権(FS)」と「借地権(LH)」

日本で不動産を購入しようと思うと、「所有権」と「借地権」という2つの形態があることに気づくのではないでしょうか。それと同じようにハワイの不動産でも、「所有権」と「借地権」の2種類があります。これは、その不動産が所有している土地の権利のことを表しています。「所有権付きの物件」と「借地権付きの物件」では、物件価格が異なることなります。では、それぞれの権利についてみてみましょう。

所有権(FS、フィーシンプル)とは?

不動産の所有権は、英語で「Fee Simple(フィーシンプル)」と言い、物件情報には「FS」と表示されます。所有権付きの物件では、その物件の所有者が土地も所有することになり、物件価格には土地所有権の金額も含まれることとなります。コンドミニアムの場合は、その物件の空間を所有するほか、所有する物件の広さに比例して敷地の一部を所有することとなります。所有権付き物件は、不動産を所有する上で一番シンプルでわかりやすい形態と言えます。

借地権(LH、リースホールド)とは?

一方、借地権は英語で「Lease Hold(リースホールド)」と言い、物件情報には「LH」と表示されます。借地権はその土地を借りて建物を建てる権利のことを指します。借地権付きの物件では、物件の建物部分は所有することになりますが、土地については土地の所有者から借りることとなります。

ハワイではかつてハワイ王族が大部分の土地を所有していたことから、その名残で現在でもハワイ王族にゆかりのある財団などが所有している土地があります。そのため借地権付きの物件もよく見られるのです。

所有権(FS、フィーシンプル)のメリット&デメリット

所有権の最大のメリットは、物件と土地の両方を所有できることにあります。これによって土地と建物の売買も自由に行えることとなり、心理面でも高い満足を得られることとなるでしょう。既存の建物を取り壊して建て替えする際や、相続することになった場合なども、自由度が高くなるでしょう。

一方、所有権のデメリットとしては、土地の所有権も物件価格に含まれるため、物件価格が高くなることが挙げられます。借地権付きの物件に比べて、所有権付き物件の物件価格は2割ほど高くなります。

借地権(LH、リースホールド)のメリット&デメリット

借地権のメリットは、物件価格に土地所有権が含まれないため、物件価格が安くすむということです。ただし所有権とは違い、借地権付き物件の場合は毎月借地料の支払いが必要となり、購入後に発生する月々の維持費が高くなることがデメリットです。また借地料に加えて固定資産税の支払いも行わなければなりません。さらに借地料については、何年かごとに更新され、金額が高くなる傾向にあります。

所有権と借地権、どうやって決めるべき?

では所有権付き物件と借地権付きの物件で、どちらを選べばよいでしょうか?結論として、資金の準備が可能であれば、総合的に考えても所有権付き物件の方がおすすめです。借地権付き物件は物件価格が比較的安いため一見魅力的に見えるかもしれませんが、借地料の価格が更新され高額になることも考えられます。ただし投資物件として購入を考える場合は、月々の収支を考えて利益が出るのなら借地権付き物件について考えても良いかもしれません。

借地権付き物件については、借地権の契約期間がいつまでか、月々の借地料がいくらか、借地料の改定がいつになるか、現在土地の購入が可能かなどを確認することをおすすめします。そして所有権と借地権のそれぞれのメリットとデメリットを把握して、どちらを購入するべきか検討するようにしましょう。

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