ハワイ州知事が支持していた「娯楽用大麻合法化」

最近、世界のニュースでよく耳にする娯楽用大麻の合法化。これまで、鎮痛剤として大麻を医療目的で使うことは、多くの国で認められてきました。

それに対して、娯楽用とは気分がよくなるような娯楽として大麻を使うこと。お酒を飲んで気持ちよく酔ったりするのと同じようなことを指すのでしょう。

そして、そんな娯楽用大麻の使用がここ最近、多くの国で認めるようになってきているんです。アメリカでも、オハイオ州、フロリダ州、ミネソタ州など、いくつかの州で合法化しているところがあります。

そんな動きを受けて、ハワイ州でも合法化を進めようという取り組みが進められていました。とくにハワイでは、ジョシュ・グリーン州知事が娯楽用大麻の合法化を支持していて、「近くハワイでも合法化になるのでは」とみられていたんです。

ハワイ州議会で否決!

ただ先日行われたハワイ州議会で、この娯楽用大麻の合法化について議論が行われました。そして採決の結果、この法案は否決されたのです。

反対派の意見は娯楽用大麻の合法化による、人々への治安面に不安があることなど。「大麻はすでに街角で販売されていて、犯罪者によって販売されているのではないかと懸念している。同じ犯罪者が、子どもたちに大麻を売ったらと心配している」と、反対派の議員は話しています。

そして大麻などの薬物を乱用した人々は、オアフ島西部などに集まり、ビーチや公共の場を占拠するという意見も。さらにマウイ島での大規模山火事の復興に取り組むなか、「今がその時期ではない」という意見もあったそうです。

結果として、今回のハワイでの娯楽用大麻の合法化は実現には至りませんでした。娯楽用大麻の合法化には、さまざまなリスクもあるため、まだまだ議論が必要なのかもしれません。

安全で、だれにとっても“パラダイス”な場所であるハワイを守るためには、娯楽用大麻が合法とならない方がいいのかもしれないですね。

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