こんにちは。ハワイ在住フォトグラファーのマルです。

ワイキキを歩いているとトロリーと呼ばれる観光周遊バスがガシガシ走っているのがわかります。JTB,HIS,JAL PAK等の旅行会社が独自のトロリー網も展開していて、住んでいる僕らからしても何がなんだかよくわからない状態です。

そんなワイキキのトロリーの老舗が「Waikiki Trolley」。実は各旅行会社が運行しているトロリーもこの会社が委託を受けて走らせていたりします。

本家本元のWaikiki Trolleyは現在5つのコースを展開しています。

ピンクライン/ワイキキとアラモアナセンターを往復しているショッピングバス。JCBカード提示で無料に。通常2ドル。

レッドライン/ホノルル市内の史跡巡り用。ダウンタウンやチャイナタウン、ホノルル美術館に停車。

ブルーライン/オアフ島東部沿岸コース。シーライフパークで折り返し。

グリーンライン/ワイキキ、ダイヤモンドヘッドを通ってカハラモールで折り返し。

パープルライン/今年の4月にスタートした新ライン。パールハーバー、アロハスタジアム、パールリッヂなどを周る。

先日、この中のブルーラインを雑誌の撮影で乗車しました。これが思いのほか良かった、いやホント素晴らしかったのでご紹介しますね。

目線の違いが世界を変える。ブルーラインの衝撃!!!

今回のワイキキトロリーでの撮影は日本の子供雑誌の取材でした。仕事の内容は親子がトロリーに乗ってハワイ旅行を楽しんでいる光景を撮るという、ベタな内容です。ブルーラインはワイキキを出発してハワイカイ、ハナウマベイなどを通ってオアフ島の東海岸を北上してシーライフパークで折り返します。

ブルーラインはその大半において海が眺められる絶景コースなのですが、この道は自分にとっては撮影やプライベートでしょっちゅう往復しているところ。景色が良いのはわかりきってるし、絵になる写真が撮れそうな場所もだいたいわかります。

ところが今回はその雑誌の編集長から事前に「ロケハンに行け!」 との指令がでました。しかも自分の車ではなく、トロリーに実際に乗ってロケハンしろ、とおっしゃる。

ブルーラインはコースが長いので、行って帰って半日かかります。「何をいまさら〜。こちとらローカルですぞ、てやんでぃ」的な気持ちがムクムクと湧き上がってきたものの、そこは大人なボク。そんな気持ちはおくびにもださず、編集長殿には「へい、喜んで!」(←日本の安居酒屋の店員風テンション)なんてメールを送信。張り切ってカメラバッグ担いでロケハンのためトロリーに乗ったわけです。

ところが!!

トロリーの東海岸コースは僕がいつも車で運転しているオアフ島の東海岸とは「別世界」だったのです。

もちろんそれは同じ道。僕が運転する時のコースと一緒、というかほぼ一本道で変えようがない。

でも違ったんです。景色も風も。それはナゼか!?

それは目線の高さの違いです。そう、ブルーラインのトロリーはダブルデッカー(二階建てバス)だったのです。

ブルーラインのトロリーの出発地点となるDFS停留所。ご覧のようにダブルデッカーなんです(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ヤッホー、高いよママ!的な。いつもと違う視線に子供も興奮しちゃうよね(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

フォトグラファーはアングルを探すシゴトです。人、風景、モノと撮影対象はさまざまですが、見るものを常に横、斜め、上下と視線をずらして見てしまうのは、もはや職業病かもしれません。でも仕方がない。ちょっとアングルを変えることで、被写体の印象がガラリと変わるんですもの。

今回ブルーラインに乗って、普段自分の車から眺めるより2メートルくらい高い位置でオアフ島の東海岸を行きました。たかが2メートル。でもわずかな目線の高さの違いがもたらす「切り取れる風景の変化」を、もうまざまざと感じてきました。

「あぁ写真の神様! ワイキキトロリーのロケハン面倒くさいって一瞬思ってゴメンなさい!」

てなくらい、自分にとっては衝撃的なものだったのです !

そんなわけでブルーラインのハイライトをご紹介するよ〜

DFSを出発したバスはメインストリートのカラカウア通りへ。ワイキキビーチを右手に見ながら進みます。今日もワイキキは平和です(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ワイキキを抜けるとお隣のカイムキの街並みへ。バスの上から道に並ぶ一軒家のお庭が丸見え。「この家の門構えは一見ボロいけど中には綺麗なプールがあるんだ〜」的な下世話な発見の連続 (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ダブルデッカーの2階はもちろん運転席はないので、その最前列は特等席。めくるめく景色の流れ方の迫力は相当なもの。ママも子供も興奮でございます (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

カイムキ、ハワイカイの街を抜けて最初の絶景ポイント、ハナウマベイに到着。ここでは下車して記念撮影&トイレ休憩ができます  (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ハナウマを越えたあたりから、素晴らしいオーシャンロードの始まり。2階からの景色はホントに気持ちいい。みんなカメラを手放せません (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

Blow hole手前のビーチもよく見えるよー (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

Blowhole Lookout でも下車ができてしばしの記念撮影タイムが楽しめます。冬はこの辺でザトウクジラが見られますね (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

まるでドローンで撮ったみたいにサンディービーチもどーん。こんな写真は自家用車の目線では撮れません。(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

カップルがマカプウビーチを二人占めしているよ〜 (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

シーライフパークに到着してここで折り返し。ここまで約1時間。運転手さんと記念撮影(Photo/Tomohito Ishimaru)

帰りは席が山側になったよ。ココヘッドもこんな感じでよくみえますよ(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ハワイカイの街並みが見えてきたよ〜(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

カハラモールが見えたら、ワイキキはもうすぐ(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ホノルルズー横のPaki Avenueの並木も実はすっごい迫力。まさに気のトンネルを抜けていく感じ (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ワイキキの裏側のアラワイ運河も上から見ると印象的。そしてゴールのDFSはすぐそこです (PHOTO/Tomohito Ishimaru)

ブルーラインのおすすめプランと楽しむコツ

いかがでしたでしょうか? 往復約2時間半のブルーラインの旅。料金は大人25ドル、子供15ドル。はっきり言って、観光客はもちろんですが、僕が衝撃を受けたように、ホノルル在住のローカルにもぜひおすすめ。いつもの景色が変わる感覚はむしろローカルにしか味わえない感覚ですからね。

あと目線が高くなってよいのは、車窓から景色を撮る時に普通の乗用車の高さだとガードレール的なものが同じくらいの高さにあって写真に入ってしまうのだけど、ダブルデッカーの高さなら何にも邪魔されることなく写真が撮れるということ。これもポイントです。

ちなみに現在ワイキキトロリーは1日5ライン乗り放題(大人45ドル、子供25ドル)で2日無料キャンペーンをやっているそうです。この機会に2日間ほかのラインも含めて乗りまくって、オアフをめぐるというのもいいですね。

さてブルーラインの便は1日3本あります。

DFS前出発 8:42/11:00/13:30

シーライフパーク発 10:00/12:21/14:51

となっています。

特に家族向けにおすすめなのは、朝一の便で行ってシーライフパークで5時間ほど過ごして、最後の便で帰ってくるプラン。5時間あればシーライフパークを見るのにちょうど良いし、お昼も食べて主要なショーも全部見られます。ブルーラインもシーライフパークも楽しめて一石二鳥ってやつですね。

あとブルーラインを楽しむコツですが、海を眼下にその迫力を楽しみたいなら、なんといっても行きに進行方向右側の席を確保することです。左側に座ると海が人越しに見えることになってしまいます。帰りは左側の席が海側になりますが、右側通行のアメリカなので、帰りは山側の車線を通ることになり、海側に座っても”眼下に”海を望むことはできないのです。

それを結構分かっている方が多く、皆、乗車すると2階の右側の席を確保していきます。なのでDFSの出発時間よりも早めに来て、良い席を確保することをおすすめします。

では次回ハワイに来たら、ぜひブルーライン体験してくださいね。

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フォトグラファーMaru

ハワイ・ワイキキ在住フォトグラファーのTOMOHITO ISHIMARU(石丸智仁)です。
こちらでは”Maru”と呼ばれています。
東京で13年間の出版社カメラマン生活を経てハワイに移住。
現地で日本やローカル向けの雑誌、広告等の撮影をメインに活動しています。
日本の書店に並んでいる女性誌や男性誌のハワイ特集、旅行雑誌、ガイドブックなどで僕の写真が使われていますのでぜひチェックしてみてください。

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