こんにちは。ハワイ在住 フォトグラファーのマルです。

ちょうど僕がハワイに来た2年半ほど前、何かの記事で「御朱印ガール」なるブームがあると紹介されていました。神社仏閣を訪れて、神主や僧侶から御朱印をもらうのが一部マニアで流行っていたそうです。あれってまだ続いてるのかな？

実はハワイにも神社仏閣はたくさんあります。明治初期から日本人移民がたくさん来ていたハワイですので、彼らが心の拠り所として建立したものです。そのうち大抵のものは僕も見てきましたが、先日、機会があってその中でも圧倒的な完成度＆迫力No.1の場所に撮影に行ってきました。せっかくなのでご紹介します。

はい、平等院です。ハワイでの正式名称は「Byodo-In Temple」です。

まずは写真をどうぞ。どーん！

こちらがハワイの平等院です。写真映えしますねー。因みに本物の平等院の写真はコチラ。どうですか！？　完璧すぎるレプリカっぷりですよね。

なかなかの迫力です。背景のコオラウ山脈の上には大抵雲がかかっているので難しいですが、晴れていたら青空にコオラウ山脈の緑、そして平等院の赤と、カラーコントラストの効いた写真に仕上がると思います。次の機会に狙ってみたいですね。

それでは中に入ってみましょう。

中に入ると静寂の中に、阿弥陀如来像が据えられています。高さは９フィートですので約３メートルほど。これもなかなか迫力があります。

写真で紹介した以外にも、日本庭園や鐘楼、茶店などがあってなかなか楽しめます。何よりハワイにこんな巨大な和空間があることが感慨深いです。

ハワイの平等院はコチラ。

いろいろ調べたんですが、残念ながらハワイの平等院を訪れる観光ツアーは（少なくとも日本人観光客向けのものは）見当たりませんでしたので、観光客の方が行かれる場合はレンタカーかタクシーで行く必要がありますね。オアフ島東側のドライブコース上にあるので、ドライブがてら立ち寄ってみるのがよいかもしれません。

建立は1968年ですからハワイの神社仏閣としても、まだ比較的新しいですね。これはハワイへの日本人移民100周年を記念して建てられたそうです。３年の歳月と260万ドルの費用をかけて作られました。写真では分かりにくいですが、本家の宇治の平等院より縮小して作られています。

建立以来、日系人などの結婚式にも使われていて、さらにお馴染みの「ハワイファイブオー」にも登場していますし、2001年公開の映画「パールハーバー」では宇治の平等院に見立てて撮影が行われたそうです。

個人的に注目したいのが、建立に賛同した他宗教のシンボルが飾られていること。仏教はもちろん、神道の宗派やキリスト教の十字架も掲げられています。他者を受け入れ尊重するALOHAな精神がここにも生きています。

ハワイの平等院は「バレーオブザテンプルメモリアルパーク」という施設霊園の中に建てられています。これは1963年に開設された民営の公園墓地だそうです。パーク内にはキリスト教（カトリック＆プロテスタント）、仏教、神道、無宗教などさまざまな宗教の墓地がエリアに分かれて存在しています。平等院はこの敷地の一番奥にあるので、クルマでいくとそのほとんどを目にすることができます。ハワイが世界から集まったさまざまな移民により成り立っている、なかなかに特殊な場所なのだとこの光景からも感じられることができます。もし訪れることがあればぜひ周囲の施設にも目を向けてください。

そういえばハワイの神社仏閣といえば「ハワイ出雲大社」がテレビでよく紹介されていて有名ですね。今ではツアーバスで訪れる観光スポットになっているほど。いずれご紹介しますね。

Photo ＆ Text by TOMOHITO ISHI”MARU”　石丸智仁

※本記事の写真及び文章の転載は一切禁止です

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