こんにちは。ハワイ在住 ”フード”フォトグラファーのマルです。

この夏は秋以降に発売される日本のガイドブックや旅行雑誌の取材撮影がてんこ盛りで、たくさんの美味しい店に行きまくりました。雑誌やガイドブックは発売パターンがあるので、取材もいつも同時期。毎年のことなんですが。

取材ではパンケーキ、ロコモコ、ガーリックシュリンプの王道ハワイアン3点セットはもとより、和食、中華、イタリアン、ベトナミーズ、タイニーズ、ミャンマー料理からモロッコ料理まで。。。 連日お店を巡っていると、一瞬自分は何人なのかわからなくなります。

ハワイに来てからとりわけお店取材が多くなり、この2年半で5キロ太りました。そして7月に日本に一時帰国して人間ドックに入ったところ、ついに但し書きが付いてきました。特にヤバいのは尿酸値。あなた痛風になりたい? とドクターに脅されてハワイに帰って来ました。そこからのグルメ取材の嵐ですから。

美味しいものたくさん食べられて、綺麗な言葉で言えば「嬉しい悲鳴」。ダチョウ倶楽部風に言えば「殺す気か〜!」ですかね。

なのでせめて、最近は意識して運動してます。

フォトグラファー的 ベスト”きたなトラン” in Hawaii

さてようやく本題に入りますが、そんなわけで仕事柄、僕はハワイのさまざまなグルメスポットに行っています。
今日ご紹介するのはハワイのベスト”きたなトラン”と呼ぶにふさわしいお店です。

きたなトランは日本のとんねるずの番組の名物コーナー。要するに、店舗の見た目は汚いけれどとても美味い料理を出すレストランということです。

汚いと言うのは語弊がありますが、佇まいは庶民的で味は最高! というお店でそんな場所はハワイにもたくさんあります。

今回紹介するのはそんな庶民的お店カテゴリーでの僕的No.1が Helena’s Hawaiian Food さん。創業は1946年。太平洋戦争が終わった翌年にスタートしたハワイアン料理の老舗です。

外観はこんな感じ。もう庶民的すぎて、ロケーション的にも佇まい的にも観光客がふらっと立ち寄るということはまずないでしょう(PHOTO/Tomohito Ishimaru)

場所は空港とダウンタウンの中間くらいの場所にありまして、ワイキキからだとクルマで20分程度でしょうか。バスでも行けますが、レンタカーがやはり便利。駐車場は写真のようにお店の目の前に停めます。

お店に入るとこんな感じ。内装も客も純度100%ローカル。

開店と同時にローカルたちで溢れかえる店内 (PHOTO / Tomohito Ishimaru)

あまりにもローカル度が強すぎて、一般観光客の方は圧倒されます。でも日本にありがちな美味いけど頑固オヤジ的な店主がいて敷居が高い、というようなことはなく店員はみんなフレンドリー。片言の英語、いやメニュー指差しでも気さくに対応してくれるので問題ありません。

ハワイアン料理が苦手な人でもこれだけは食べて欲しいこの一品!

Helena’s Hawaiian Food はハワイアン料理のお店です。ハワイアン料理には、ポイ、カルアピッグ、ロミサーモンと定番はありますが、僕はどのお店に行っても正直なところハワイアン料理にはそれほどそそられません。もちろん美味しいものもあるけど、わざわざ足を運ぶかというと”そうでもないかな”というような感じ。日本人に馴染みのない種類の料理だからか、僕の周りの日本人もハワイアン料理については同じようなことをいう人が多い。これは完全に好みの問題ですけどね。

Helena's Hawaiian Foodはハワイアン料理の店。定番を組み合わせたセットメニューもあります(PHOTO / Tomohito Ishimaru)

このブログの読者の中にも、ハワイアン料理については同じように考えている人もいるかもしれません。

ですが! ここはオススメです。いろいろメニューはありますが、まずはこの一品を頼んでみてください。

このお店の名物「ピピカウラ」(Pipikaula)です。牛のショートリブの料理になります。

この右上の骨付きカルビのようなものがピピカウラ。単品で頼むとSmallが$7.75、Largeが$15.50 (PHOTO / Tomohito Ishimaru)

ピピカウラ、これを食べに来るだけでも価値がある

ここのピピカウラを初めて食べた時のことは今でも鮮明に覚えています。ちょうど2年前のことです。日本の某女性ファッション誌の取材で有名コーディネーターの内野亮さん(テレビ番組「ハワイに恋して」でおなじみですね)と訪れたときでした。まるでオシャレ度ゼロの店だし、女性誌でこのチョイスは一体どうした!? と思ったのですが、ひと口この肉をかじって衝撃。後にも先にも、取材で訪れたお店の中で一番衝撃を受けた料理(もちろん良い意味で!)がこのピピカウラなんです。

カルビほど甘くはないんですが、半端ないジューシーさ。まろやかな肉の旨みが凝縮されてます。自分はいろんなお店に行っている割にはグルメにはさほど詳しくはないので、もう食べに行ってくれ! としかいいようがないのが申し訳ないのですが、ホントにウマい! 内野亮さんも初めて食べたそうですが、絶賛してましたし、この時の取材クルーのグルメライターさん、編集者さんも同様。写真のように小さなお皿に盛られてくるのですが、大のオトナが奪い合い状態(笑)。取材で来たのに「もう一枚追加するか!」 って勢いでなくなってしまいました。これ、普通に食べても美味しいですが、ビールのつまみに絶品なはず。仕事終わりにビールとやったらどんどんいけちゃうはずです。 ところが残念なことにこのお店にはお酒が置いてません。さらに夜は19時半にしまってしまいます。。。 こんな料理があるお店が近くにあって、夜もやってて酒も飲めたら週2で通う自信がありますね。

ピピカウラは客席からまる見えの厨房の上部にところ狭して並んで干されています。1日にどんだけ出るんだろ。。。(PHOTO/ Tomohito Ishimaru)

2度目に行ってもやっぱり美味しい! そして他のお店のピピカウラは・・・

舌の記憶というのは曖昧なものです。最初食べた時は衝撃的にうまかったけど、二度目食べたらあれ!?的な現象はよくあります。

ピピカウラの美味さは本物か。それを再確認するチャンスがやってきました。初来店からちょうど半年後。初回とは異なる雑誌の撮影でしたが、同様に女性誌での仕事でした。

1年ぶりのご対面のピピカウラ。店に入ると飛び込んでくるぶら下がった肉。その味を知ってしまっていた自分は、見ただけでヨダレが出てきそう。

そしてひとしきり撮影を終えての試食タイム。 1年ぶりにピピカウラとご対面した僕の愚舌に感想を伺うと

「肉の旨みの大洪水や〜♪」 と芝居がかったセリフが出そうなほどやっぱり美味い。

さらに言うとこのピピカウラ。別のハワイアンフードの店で何回か食べたんですが、もうここのがぶっちぎり。他のお店は「うまいけど、プライベートで来るほどでもないな」って感じですが、 Helena’s Hawaiian Food は特別なんです。同じように作っていて何がそんなに差を生むのかわかりませんが、食に詳しい方、ぜひ行ってレポートしてください。

ハワイアンフードにトライしたければ Helena’s Hawaiian Food がオススメな理由

先に少し述べましたが、伝統的なハワイアンフードが心底好き! って人は自分も含めて周りの日本人にも見当たらないんですよね。だから日本から友達が来て「ハワイアン料理食べてみたいんだけど〜」と言われると、正直「経験として食べたいならよいけれども、すごい美味しい!ってものではないよ」と答えてます。

でもやっぱり一度はハワイアン料理を食べてみたい! そんな人がいれば、僕はここHelena’s Hawaiian Foodをおすすめします。まず圧倒的にピピカウラが美味い。そして定番のロミサーモン、カルアピッグ、ポケなんかも普通に美味いです。あ、ビーフシチューもかなり美味いかな。これらを組み合わせたセットメニューが豊富なので、ぜひピピカウラを含んだセットメニューを頼んで、ハワイアン料理を楽しんでください。

【Helena’s Hawaiian Food】

営業日:火〜金

営業時間:10:00-19:30

電話:808-845-8044

住所:1240 N School st.

Photo & Text by TOMOHITO ISHI”MARU” 石丸智仁

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フォトグラファーMaru

ハワイ・ワイキキ在住フォトグラファーのTOMOHITO ISHIMARU(石丸智仁)です。
こちらでは”Maru”と呼ばれています。
東京で13年間の出版社カメラマン生活を経てハワイに移住。
現地で日本やローカル向けの雑誌、広告等の撮影をメインに活動しています。
日本の書店に並んでいる女性誌や男性誌のハワイ特集、旅行雑誌、ガイドブックなどで僕の写真が使われていますのでぜひチェックしてみてください。

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