1回目のロックダウン後のハワイ

ハワイで初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、もうすぐ1年が過ぎようとしています。「こんなに長引くとは思ってもいなかった・・」そう口にする方がほとんどではないでしょうか?今回はハワイのパンデミックを振り返る2回目。まずは2020年3月25日から施行された「自宅待機、在宅勤務」命令、ロックダウン後の様子からお伝えします。

ロックダウン後、4月に入ってからも感染者が増え、オアフ島では4月10日金曜日の夜から、夜間の取り締まりを強化するため「夜間外出禁止令」が発令されました。まさかヨーロッパで行われているような外出禁止令までが出るとは思っていなかった市民に動揺が広がったことは否めません。以下、内容を詳しくお伝えします。

期間:2020年4月10日~13日。
時間帯:夜11時から翌日午前5時まで。

家族の緊急、医療を受けるため、医薬品の受け取りなどは許可。
食料品の購入は禁止。
自動車、オートバイ、自転車など車輪のついた乗り物での外出禁止。
違反者には5000ドル以下の罰金、1年以下の懲役、もしくはその両方。

ロックダウン下でも許されていた食料品の購入も禁止されるという厳しいものでした。同じ頃、アメリカ本土の感染者数は増加。アメリカは世界でも最多の感染者数を記録し、ハワイ時間の4月11日の時点で感染者は52万人を超えました。

このような全米の状況もあり、当初4月末までとされていたハワイでのロックダウンは、5月31日まで延長という市民にとっては大変残念な決定が発表されました。4月21日、記者会見時にホノルルのカーク・コールドウェル市長は「感染した時に適切な治療薬があり、具合が悪くなった時でもすみやかに回復できるという状況にならなければ、元の生活に戻ることができません。」と語り、ロックダウンは延長。しかし、今までクローズされ、立ち入ることもできなかったホノルル市の公園は4月25日の朝5時より利用できるようになり、コロナ禍でありながらも嬉しいニュースとなりました。

ソーシャルディスタンスを保ちながらですが、健康維持のためのウォーキング、ジョギング、水泳、サーフィンなどを公園内で行うことが許可されました。市民にとって、ビーチで時間を過ごすことができないという前代未聞の出来事が、少しだけ解消できたことは大きな1歩という雰囲気が広がりました。しかし、新型コロナウイルスによる各方面での打撃は大変大きく、この頃から、多くのハワイの企業やレストランがクローズや一時休業を余儀なくされました。ハワイ経済への影響は計り知れません。

パンデミックとハワイの経済

観光客もいないハワイ、そしてレストランで食事をすることさへできないという状況に、ハワイの飲食業界は大きな打撃を受けました。そんななか、ハワイ経済を立て直そうという声も高まり、ホノルルのカーク・コールドウェル市長は5月18日月曜日の夕方4時30分まで、制限つきではありますが、一部のビジネスを再開させるとしました。これは、新型コロナウイルス感染に関し、リスクが低いビジネスだと認められたものについてです。

ここでの動きが、今に続くハワイ経済再生への1歩です。事実上のロックダウンに入ってからは、エッセンシャルジョブと呼ばれる一部の職種の従事者だけが、就労を認めらえていたのですが、この時「エッセンシャルジョブ」以外の職種の営業が初めて可能になったからです。

以下が当時認められたビジネスについてです。

・不動産産業の中の特定のサービス。
・新車、中古車、トラックのディーラー販売。リース活動。
・自動化されたサービスを提供する事業。
・出張サービス
・1対1で行われる個人サービス
・ゴルフ場の再開

またこの後、2020年の5月に入ってからは感染者数はほぼ横ばいで、一けた台の数値に留まっています。ここからハワイのショッピングモールの再開やレストランでの飲食について規制緩和の動きが少しづつでてきます。次のパート3の「ハワイのパンデミックを振り返る」ではここから2度目のロックダウンまでの動きをまとめてみたいと思います。

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アロハ☆ガール編集部

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