D2Cブランドとは

オンラインでのショッピングがますます広がる中、D2Cは今ECビジネス界で最も注目度の高いキーワードと言えるかもしれません。

「D2C」とは「Direct to Consumer」を略した言葉で、自社で企画・製造した商品を自社のECサイトで販売するビジネスモデルのことを指します。従来の小売の流通経路であれば、さまざまな仲介業者を介するのが一般的。でもそのような業者を通さず、商品の企画から製造、販売までをすべて自社で完結するのが、D2Cです。

D2Cは、仲介業者を通さないため販売コストを抑えることができます。またD2Cは、実店舗は持たず、ECサイトで販売するのが通例。そのため、D2Cブランドの立ち上げ自体にかかるコストを抑え、立ち上げ期間もずっと短縮させることができるのです。特に中小~中堅企業や個人でD2Cを始めようと考える方が多いのは、D2Cのそのような特徴があるからです。

D2Cブランドの立ち上げ方

D2Cブランドを立ち上げる基本的なプロセスは次のようになります。

1. ブランドのコンセプト・世界観を決める

D2Cブランドの立ち上げを考えるとき、最も大切なステップとなるのが、ブランドのコンセプトと世界観を決めることです。これはD2Cブランドに限った話ではありませんが、D2Cブランドは特に商品のコンセプトやオリジナルの世界観を作ることで、ユーザーからの共感を生み出す特徴があります。そのため、D2Cブランドの立ち上げでは、一貫したコンセプトや世界観があることが重要。これが、ブランドの価値を高め、コアなユーザーを増やしていくことに繋がっていきます。

D2Cブランドのコンセプトは、幅広い人から支持される“万人受け”するものでなくても構いません。どちらかというと、大手ブランドは幅広い層に受け入れられるマス向けの商品を狙うのに対し、そのマスでは満足できない小規模マーケットにフォーカスするのが、D2Cです。「特定の層」に響くコンセプトや世界観があれば、そこに勝機が生まれるでしょう。

2. 商品を作成する

コンセプトと世界観が決まったら、それを商品として形にします。D2Cブランドは、マス向けの商品とは異なり、商品点数はある程度絞っているケースが多いもの。その分だけ、最初に決めたコンセプトと世界観を徹底して、品質やデザインにこだわることが大切です。

現代では物があふれ豊かになっており、人々は商品の「意味」に着目するようになってきています。あるコンセプトや世界観に心を動かされたり、商品ブランドのストーリーに感銘したり、そんな心の動きを伴う物が、より求められるようになってきていると言われます。だから商品を作るときは、コンセプトと世界観を忠実に守り、それを体現するために品質やデザインにとことんこだわり抜きましょう。

3. ブランドサイトを作る

商品の準備ができてきたら、それを売る店の準備、つまりECサイト作りが必要になります。ECサイトを作ることは、大企業から中小企業、個人まで広く一般的なこととなっています。でもD2CブランドのECサイトなら、コンセプトや世界観をサイト内でも表現して、さらにブランドとしてのメッセージを伝えるようにしましょう。

またオンラインでのショッピングが一般化する中、ユーザー視点に立って、使いやすくシンプルな機能のサイトであることも必要です。

4. SNSを運営する

最後のステップは、SNSの運営です。D2Cブランドの成功にSNSの運用は欠かせません。ブランドのコンセプトや世界観をユーザーに伝え、商品を紹介するマーケティングツールとして、ブランディング構築に大切な役割を担うことになります。

さらにD2Cブランドでは、ユーザーとブランド間のコミュニケーションツールとしてもSNSが重要。ブランドとユーザーがダイレクトにコミュニケーションできることで、リアルに求められている商品を把握したり、商品に対する反応を図ったりすることができ、これがD2Cブランドの大きな特徴にもなります。

D2Cブランドの立ち上げにはどのくらいの期間が必要?

このような基本のプロセスを経てD2Cブランドを立ち上げるまでにかかる期間は、いったいどのくらいなのでしょうか?企業が大きくなればなるほど、それぞれの段階に念入りに時間をかけたり、社内の承認を得る必要があったり、プロセスにかかる時間は長くなるかもしれません。一般的には、数か月から半年程度はかかるのではないでしょうか。

でもD2Cブランドは規模の小さい企業や個人が始めやすいビジネスモデルとご紹介した通り、その利点を逆手にとって、ブランド立ち上げまでの期間を一気に短縮することが可能になります。ブランドを立ち上げて、実際に運営を行いながら細かい点は修正や調整を重ねていくということも、小規模ブランドならできるでしょう。

D2Cブランドを2~3週間で立ち上げた海外の成功事例

ここでは、D2Cブランドをわずか2~3週間で立ち上げ、現在も運営に成功している事例をご紹介しましょう。どちらも海外のD2Cブランドで、アメリカ・ハワイで生まれたブランドです。

2週間でロンチ「サポート・アロハ(Support Aloha for Hawaii)」

わずか2週間でブランドの立ち上げを行ったというのが、「サポート・アロハ」。これはハワイにあるさまざまなショップのロゴ入りグッズをサポート・アロハが作り、それをオンラインで販売するというビジネスモデルです。

ハワイにあるレストランやショップのほとんどが、家族経営しているような小さなショップです。そしてそんな店では、「お店のロゴ入りのグッズを作りたい」と思っても、在庫を抱えるリスクを考えるとなかなか踏み出しにくくなります。それを、サポート・アロハが支援するわけです。

サポート・アロハにグッズの販売を依頼したお店からすると、在庫を抱えることなく、商品が売れればキックバックをもらえてお得。サポート・アロハ側からすると、各商品の宣伝は各店舗が行ってくれるというメリットがあります。こんなビジネスモデルをしっかり考えて、最短期間で実際のECサイト立ち上げまでを行ったのです。

サポート・アロハではオリジナルグッズの売上の10%を「ハワイフードバンク」という慈善団体へ寄付しており、ハワイの地域支援を行っていることもユーザーの共感を生んでいるかもしれません。

サポート・アロハ

3週間でロンチ「アロハ・ガール・スタイル(Aloha Girl Style)」

同じくハワイで3週間でD2Cブランドを立ち上げたのが、「アロハ・ガール・スタイル(ALOHA GIRL STYLE)」。ちょうど新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大していた2020年5月に生まれたブランドで、看板商品は#AlohaSocialDistancing Series(アロハソーシャルディスタンスシリーズ)で、「ハワイではサーフボード1個分の距離をあけましょう」というメッセージをデザインにしています。

このブランドサイトの立ち上げには、実質的に1人のスタッフだけでわずか3週間で行いました。コロナ禍をビジネス好機と捉え、スピードアップしてブランド立ち上げを行った事例と言えるでしょう。

この#AlohaSocialDistancing Seriesでは、「コロナ」の語呂にあわせて、売上の5.67%をハワイ州のNPO団体へ寄付。コロナによって打撃を受けたハワイ経済やハワイ住民の支援に繋がることも、ユーザーの支持を集めています。

無在庫でD2Cブランドを立ち上げる方法

D2Cブランドの立ち上げ方法についてご紹介してきましたが、これまでに経験がある方ではないと、実際の商品作りやECサイト作りには戸惑うことが多くあるかもしれません。そこで、D2Cブランドの立ち上げについて、まずはオンラインで学んでみてはいかがでしょう?

「アロハ・ガール・スタイル(ALOHA GIRL STYLE)」を立ち上げた、ハワイのデジタルマーケティング会社Hundred Dreams, Inc.では、代表の内田直氏がオンラインビジネス塾「Hawaii Business Mode」を開講しています。

「アロハ・ガール・スタイル」は立ち上げまでの期間が短いことに加え、在庫をもたずにオンデマンドで製造を可能にする仕組みを構築し、D2Cブランドのリスクを軽減したことも特徴のひとつです。そんなD2Cブランド立ち上げと無在庫ネット販売の手法を公開しているのです。

代表の内田氏は、日本のEC業界を牽引する楽天出身とあって、このほかにもD2C成功のヒントを得られるかもしれません。

オリジナルブランドを立ち上げ、無在庫でネット販売する手法公開動画

D2Cブランドの立ち上げは、比較的簡単に行えるとは言え、成功のためにはきちんとしたビジネスモデルやコンセプト設計、現実的なスケジュールの設定など、さまざまな要素が大切になります。まずはそのようなポイントをオンラインビジネス塾で学んで、着実なステップを踏んでいってはいかがでしょうか?

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アロハ☆ガール編集部

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