新型コロナウイルスでハワイの不動産市場はどうなった?
出典: アロハ不動産
日本やアメリカなど世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス。各国の経済にも大きな打撃を与えていますが、ハワイの不動産市場はどんな影響を受けているでしょうか。直近の不動産市況をもとに、ハワイの不動産の現状についてご紹介しましょう。
ハワイでは約1.5ヶ月のロックダウン後、少しずつ経済活動再開へ
ハワイでは2020年3月25日から、不要不急の外出を禁止する外出禁止令が発令され、医療機関やスーパーマーケットなどの生活に必要不可欠なサービスを除き、すべての従業員に在宅勤務が命じられました。また3月26日からハワイに到着するすべての人に14日間の自己隔離が命じられ、これによって日本からの直行便が運休を発表、ハワイのホテルなども閉鎖が相次ぎました。その後、5月5日には外出禁止令から自宅安全令に緩和され、経済活動もさまざまな規制を受けながらも少しずつ再開されてきています。また8月1日からは、新型コロナウイルス検査で陰性が証明できれば、ハワイ到着者への自己隔離が免除されることとなり、観光業も少しずつ再開に向けて進んでいます。
ホノルルの2020年3~5月の不動産マーケット
ホノルル不動産協会が発表した2020年3~5月の不動産マーケット情報をご紹介しましょう。
コンドミニアムの2020年3~5月の販売状況
コンドミニアムの販売件数は、2020年3月は前年比-12.2%、4月は-27.99%、5月は-51.2%と月を追うごとに大きく減少していることがわかります。中間価格は3月は前年比+1.4%、4月は+7.4%、5月は-4.4%。4月までは前年比でプラスとなっていましたが、5月にはマイナスに転じています。コンドミニアムの販売状況を見ると、販売件数も中間価格も5月は大きな影響を受けていることが浮き彫りとなりました。
ハワイでの新型コロナウイルスによる影響は、戸建住宅よりコンドミニアムで顕著です。外出禁止令が発令されたのが3月下旬のことだったので、3月は新型コロナウイルスの影響は大きく見られませんでしたが、4月や5月になると徐々にその影響が販売件数や中間価格にも表れてきているようです。
住宅ローンの金利が過去最低水準に
また新型コロナウイルスの影響でアメリカ経済が落ち込んこんだことから、住宅ローンの金利も大きく低下。以前は4~5%だったのが、現在では2.5~3.0%前後まで下がり、歴史的な低金利の状態となっています。これは住宅ローンを利用して不動産を購入しようと考えている方にとって、大きなアドバンテージと捉えられるでしょう。
買い手市場に進んでいる印象
これらのデータや状況を鑑みると、新型コロナウイルスの影響で売却を控える人が増えていることもあり、販売件数は減少傾向にあります。ただ新型コロナウイルスの影響で販売価格を下げた物件を狙ったり、住宅ローンの低金利を利用したり、購入を積極的に考える方もいらっしゃるでしょう。これらのことから、ハワイ不動産は全体として買い手市場に傾いていると考えられます。
2008年のリーマンショックでアメリカの住宅価格が下落しましたが、ハワイではごくわずかに価格がふれただけで、あまり影響を受けることがありませんでした。新型コロナウイルスについても、このときと同様に、ハワイでも最小限の影響で済むものと予想できるかもしれません。
ハワイの経済活動の再開に伴い、事前予約制で商談を行ったり、人数制限を行いながらオープンハウスを開催したり、不動産業界の活動も進められています。新型コロナウイルスを好機と捉え、今こそハワイの不動産に目を向けてみても良いかもしれません。
出典:アロハ不動産
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