移民文化が生んだローカルフード

世界各国から移民が集まる島、ハワイ。当然、長い歴史のなかで食文化も各国の美味しさが融合した豊かさがあります。ロコモコ、ポケ、サイミン、スパムむすび・・・。シェイブアイスもローカルフードの一つと言えるでしょう。さとうきびのプランテーション時代から受け継がれる、ハワイの美味しさをご紹介します。

気軽に美味しい!サイミン

サイミンは、細い麺を使ったハワイのラーメン。日本と中国の移民たちの食文化が溶け合って生まれたものと言われています。サイミンの起こりには様々な説があるようですが、日本人移民が20世紀初頭のプランテーション時代にエビを使用した出汁に中華麺に似た麺を入れたり、日本の出汁でいただく麺が始まりだとも言われています。日本のラーメン感覚で気軽に、お手頃価格でいただけるのも人気の秘密です。

サイミンはハワイでは、サイミンスタンドなど数多くある専門店で食べることができます。そんななか、ロコたちに支持を得ているお店の一つに「タナカ・サイミン」があります。「タナカ・サイミン」を生んだのは、1956年創業のサイミンの老舗店「ブルーバード・サイミン」のお孫さん。つまり、美味しさのサラブレッドが満を持してオープンさせたお店なのです。

ワンタンミンと言われるワンタン入りのサイミンは、海老の出汁の風味がほんのり。このボリューム感がロコたちに人気なのです。

またこのお店は、スープのないサイミン、フライドサイミンも美味しいのです。海老天ぷら、照り焼きビーフ、みそバターフィッシュなどのメニューと一緒に楽しめます。

欠かせないソウルフード!ポケ

マグロやサーモンなどの切り身を、醤油をベースにしたタレに付け込んだ漬けのような料理をポケと言います。日本の漬けのイメージでしょうか。ハワイではポケはスーパーマーケットなどでも気軽に買うことができます。さらに有名店やハイクラスのレストランでもひと手間をかけた各店のオリジナルのポケを提供したりもしています。

海に囲まれたハワイでとれるフレッシュな魚を使ったポケ。日本の醤油、韓国のキムチ味など、移民の方たちの美味しさを融合させ、様々なフレイバーを楽しむことができます。

そんななか、ご紹介するポケの美味しいお店は、コロナ禍でも客足が途絶えることのないロコ御用達のポケ屋さん「タニオカズシーフード&ケータリング」です。ワイパフに日系のファミリーが1978年に創業した「タニオカズシーフード&ケータリング」。今も家族経営で丁寧に創業以来の味を守り続けているお店です。

毎朝競りで仕入れたフレッシュなネタで丁寧に作られるポケ。ランチタイムが終わる頃には売り切れ、ということが多いので、早めにお店へ行くことをおすすめします。

ベースの醤油ポケはもちろん、オニオンポケ、リム(ハワイの海藻)、スパイシーポケなどシンプルでベーシックなものが人気だそうです。ぜひワイパフまで足を伸ばし、多くのグルメアワードで受賞を重ねたきた本格派の味を満喫してみてください。

ローカルフードを紹介するVol1では、サイミンとポケをご紹介しました。Vol2も、ハワイの美味しさ、お届けします。お楽しみに。

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アロハ☆ガール編集部

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