「レスポンシブル・ツーリズム」 アフターコロナのハワイ旅行で考えよう
出典: 新日本建物
新型コロナのワクチン接種が進み、ハワイへ自由に旅行できる日が近づいているかもしれません。そんなアフターコロナのハワイへの旅行スタイルで注目したいのが、「レスポンシブル・ツーリズム」です。ハワイ観光局も推進するこの新しい旅のスタイルとは、どのようなものなのでしょうか?
責任ある観光で現地を守る「レスポンシブル・ツーリズム」
「レスポンシブル・ツーリズム」とは、日本語で「責任ある観光」という意味です。
昨今の様々な環境破壊の問題がある中で観光地の環境を守るためには、そこで暮らす人々はもちろん、その地を訪れる人々の協力が欠かせません。特にハワイのように年間1000万人もの観光客が訪れる一大観光地は、観光客による影響は大きなもの。
そこで、観光客にも自身の行動や意識に責任を持つよう促し、より良い観光地の形成を図っていこうという考えで生まれたのが、「レスポンシブル・ツーリズム」です。
レスポンシブル・ツーリズムでは、観光客もその観光地をかたちづくる要素の1つであるととらえています。
例えば、ハワイを訪れた観光客がビーチでごみを捨てたり、進入禁止エリアに立ち入ったりしていれば、ハワイの環境に悪影響を及ぼします。そのため、ハワイという地を観光客と一緒になって守っていこうという考えなのです。
「オーバー・ツーリズム」や「サステナブル・ツーリズム」との関係
観光業界では「オーバー・ツーリズム」や「サステナブル・ツーリズム」という言葉があります。「オーバー・ツーリズム」とは、観光客の極端な集中により地域住民の日常生活や自然環境に多大な悪影響を及ぼしている状態のと。
観光客によって地元の経済は恩恵を受けることができる反面、「サステナブル・ツーリズム」は増えすぎた観光客によって、交通渋滞したり、現地がごみであふれかえるなど、負の影響がもたらされることがあります。例えば、国内外からの観光客が多い京都などが、その代表と言われています。
観光地の豊かな自然や資源、その地域の文化を持続的に保てるよう配慮した観光が「サステナブル・ツーリズム」。例えば、観光地の自然を体験できるツアーや、現地の雇用を生む農業ツアーなどがあります。観光客は観光地本来の姿を楽しむことができ、そこに暮らす人々も自分たちの地域や文化を壊すことなく経済的なメリットを受けられます。
新型コロナの感染により、多くの観光地で観光客が減少しました。のことをきっかけに、「オーバー・ツーリズム」や「サステナブル・ツーリズム」に対応していこうという考えが強くなり、それらを内包する「レスポンシブル・ツーリズム」に注目が集まるようになっているのです。
ハワイで観光客ができる5つのアクション
では、ハワイに訪れた観光客は、「レスポンシブル・ツーリズム」を目指して具体的にどのような行動をとっていけばいいでしょうか?
ハワイ州観光局では、レスポンシブル・ツーリズムの一環として次の5つのアクションを提案しています。
1.海洋動物に会っても、むやみに近づかない
ハワイでは、ウミガメやハワイアンモンクシール(アザラシ)に近づいたり、触れたりすることが禁止されています。ウミガメは3m以上、ハワイアンモンクシールは15m以上離れる必要があります。
2.有害成分入りの日焼け止めを使わない
ハワイでは2021年より、サンゴ礁への害が指摘されている成分を含む日焼け止めの販売と使用が禁止されています。ハワイで販売されている日焼け止めは、この基準に準じたもので、「Reef Safe」などのシールが表示されているものが多いです。
3.森林に入るとき靴裏の泥を落とす
ハワイ島の火山国立公園をはじめ、ハワイにはハイキングを楽しめる山もたくさんあります。 そのような森林に生息する植物を守るため、植物を傷つけたり持ち帰ったりせず、森林に入る前後は靴の泥を落とすようにしましょう。植物も人々も最近による感染も防ぐことができます。
(写真:ハワイで代表的な花のうちの一つである「オヒアレフア」)
4.進入禁止エリアに入らない
ハワイの島々には、所々に進入禁止のエリアがあります。その中には、ネイティブハワイアンの伝統文化を尊重し、進入禁止とされている地域もあります。
現地のルールを守り、そのようなエリアに進入はしないようにしましょう。
5.エコバッグ・マイボトル・マイストローを持参する
ハワイでもスーパーやコンビニなどで使用するビニール袋は有料化されており、多くの方が買い物にマイバッグを持参します。
また2022年からオアフ島では、プラスチック製の食器容器の使用が禁止となります。
現地の環境を守るため、ハワイ旅行にもマイバッグ、マイボトル等を持参するよう心がけましょう。
まとめ
ハワイの美しい自然に触れると、心が清らかになるもの。
しかし、知らないうちに、自分がその環境を汚してしまっている可能性もあります。
観光客であってもハワイを守っていくために、「レスポンシブル・ツーリズム」に配慮した行動を心がけるようにしてみてはいかがでしょうか?
出典:新日本建物 | 公式WEBサイト | 住宅と資産運用 総合不動産デベロッパー
関連するまとめ
ノースショアに行ったら立ち寄りたい!ロコ御用達カフェ
ノースショアのハレイワタウンにある、観光客にも大人気のカフェと言えば「コーヒー・ギャラリー」。気になる現在の…
ハワイに「フライングホヌ」が帰ってきた!2年ぶりに414名がハワイに到着
ウミガメを描いた模様がかわいらしいANAの大型機「フライングホヌ(FLYING HONU)」が、2年3カ月ぶ…