ハワイでの家探しの選択肢として、戸建て住宅があります。コンドミニアムやホテルコンドが多い中、戸建て物件を選ぶことに、どんなメリットとデメリットがあるでしょうか？ハワイの戸建て住宅の特徴をご紹介しながら、良い面と悪い面についてご説明しましょう。

①資産価値が落ちにくい

戸建て住宅を購入すると、土地も一緒に所有することになります。ハワイは小さな島で土地が限られているため、一定の土地を所有するということは、大きな意味を持つこととなります。ハワイの不動産は中古住宅が中心のため長期的に見て、古い物件でも不動産価格が高くなる傾向にあります。そのため、ハワイの戸建て住宅を所有すれば、その資産価値が落ちにくいのです。投資として考える方なら、キャピタルゲインが期待できます。

②プール・庭なども自分好みに変えられる

コンドミニアムの場合、自分が所有する住戸の専有部なら自由にリノベーションできますが、建物の外観や入口などの共用部分を変えることはできません。しかし、戸建て住宅の場合は、建物の外観デザインはもちろん、門扉や庭、プールなど、細部にわたり自分の好きなように変えられます。家全体を自分好みにデザインできることが、戸建て住宅のメリットでしょう。

③自分好みの家を探せる

コンドミニアムでは部屋数の多い物件は限られています。しかし戸建て住宅は、寝室が4室・5室以上といった部屋数の多い物件が多数あります。さらに土地や敷地面積、価格帯に幅があるため、自分の欲しい部屋数、土地の広さ、デザインをベースに、予算にあわせて好みの家を探すことができます。中古物件は妥協しなければならない点がいくつか出てくるものですが、ハワイは中古住宅が中心で戸建て住宅は管理も行き届いている事が多い為満足のいく物件を見つけて、納得した買い物がしやすいと言えるでしょう。

④幅広い地域から選べる

戸建て住宅は、ハワイの幅広い地域にあります。オアフ島のワイキキやカカアコ、ダウンタウンには戸建て住宅はほとんどありませんが、それ以外ならハワイカイ、エバビーチ、ノースショアなど、さまざまな場所に戸建て住宅の地域があります。ハワイ島やマウイ島まで選択肢を広げると、戸建て住宅が豊富にあることに気づくでしょう。つまり、戸建て住宅ならハワイの幅広いエリアから選ぶことができるのです。

・価格が高い

戸建て住宅は、コンドミニアムに比べて平均価格が高め。ホノルル不動産協会によると、ホノルルにおけるコンドミニアムの中間価格47万5000ドルに対して、戸建て住宅の中間価格は99万2500ドル（共に2021年7月時点）と、コンドミアムの2倍近い価格であることがわかります。もちろん、それだけの価格に見合った物件であることは事実ですが、戸建て住宅を購入するにはそれなりの購入予算が必要になることを理解しておくべきでしょう。

・物件管理の負担が大きい

コンドミニアムやホテルコンドは、建物の共有部分の清掃やメンテナンスなどは、管理組合が行ってくれます。しかし戸建て住宅ではそのような管理をすべて、自分で行う必要があります。建物内部のメンテナンスはもちろん、建物の外壁や庭などの手入れにも気を配らなければなりません。現地の不動産仲介業者に管理を依頼できますが、その場合、コストがかかることを理解しておきましょう。

・賃貸物件の借り手が見つかりにくい

ハワイの家を購入し、自分が使わない期間にレンタルに出したり、最初から投資を目的に賃貸物件として貸し出したりすることがあるでしょう。その、戸建て住宅は部屋数が多く賃料が高くなるため、比較的借り手が見つかりにくいことが考えられます。その場合、賃料収入が減ってしまう可能性があることを理解しておきましょう。

以上、戸建て住宅のメリット＆デメリットをお伝えしました。
長期的に見て、資産価値のあるハワイの戸建て住宅はとても魅力的です。ただしメリットが多い反面、デメリットもありますから、ここで挙げたようなことに注意して、物件の購入を検討すると良いのではないでしょうか。

来週はコンドミニアムのメリット＆デメリットについてご紹介しますので、そちらも併せてご覧ください。