オアフ島を中心にハワイで感染者が急増

ハワイでは、3月に初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、3月下旬から5月末までロックダウンの措置が取られました。このときの感染者数は、1日で数人ほど。ロックダウンが解除され、それまで営業停止となっていた店が少しずつ再開してくると、再び感染者が増えてきましたが、それでも感染者数は50人以下でした。

それなのに、7月末ころから一気に急増。あっという間に3桁の感染者が毎日出るようになってしまったんです。ちょうど7月4日の独立記念日から数週間たった時期だったので、この独立記念日の影響で増えたものかと思われていました。

独立記念日はアメリカやハワイの人々にとって、1年の中でも大きな祝日のひとつで、家族や友人同士が集まってパーティを開いて過ごします。今年の独立記念日は新型コロナウイルス感染予防のためパーティなどは控えようという声はあったのですが、それでもロックダウンの反動もあったのか、パーティなどを楽しんだ人もいたのかもしれません。

でも、7月末の急増はすぐにおさまることもなく、8月になると200人台や300人台にまでますます増加していったんです。

8月27日から2度目のロックダウン

そして、感染者の数が一向に減る様子もないため、8月27日から感染者の多数を占めているオアフ島限定で再びロックダウンという措置が取られることとなりました。そして2週間の予定でしたが、感染者数に変化が見られないため、ロックダウンは9月23日まで、さらに2週間延長することが発表されました。

今回のロックダウンの主な内容は次のとおりです。

自宅待機&在宅勤務

必要不可欠な活動をのぞいて、自宅で過ごすことが求められます。またオフィスなどへの出勤はせず、在宅勤務も必要です。必要不可欠な活動には、スーパーへの食料品や日用品の買い物、医療機関への訪問、散歩やランニング等の運動などが含まれます。

外出時はマスク着用&ソーシャルディスタンス

必要不可欠な活動で外出するときには、マスクを着用しなければなりません。さらに6フィートの距離を確保するソーシャルディスタンスもキープします。

必要不可欠な事業以外は、営業はNO

食料品店や農業、金融機関、医療機関などの必要不可欠な事業は営業が認められていますが、それ以外の小売店やヘアサロンなどは営業できません。

レストランはテイクアウトとデリバリーOK

レストランは店内での営業は許可されていませんが、テイクアウトとデリバリーのみ営業できます。

公園・ビーチは閉鎖

8月上旬から閉鎖されていた公共の公園とビーチ。ロックダウン中も引き続き閉鎖されています。ただし9月10日からは公園とビーチは再開し、ジョギングやランチなど1人で行動を行う場合に限り認められるそうです。

違反者には5000ドル以下の罰金も

これらのルールに従わなかった場合、5000ドル以下の罰金または1年以下の禁固、または両方が科せられます。今回のロックダウンではこの取り締まりが厳しいというウワサです。

2週間の予定が延長へ

今回のロックダウンは8月27日から9月9日までの2週間の予定でした。でも、感染者が全然減らず、いまだに感染者は100人以上います。このため、9月8日にホノルル市長が会見を開き、もう2週間ロックダウンを延長すると発表しました。

レストランなど休業が相次ぐハワイ…

ロックダウンとなる前も、観光客がほとんどいなくなった今のハワイでは、ビジネスを継続するのに苦心する企業がたくさん出てきています。特に観光の中心だったワイキキでは、連日ゴーストタウンのよう。

これまでレストランでは店内営業が認められていても、店内でもソーシャルディスタンスをキープしなければならないなどさまざまな規制があるため、これまでと同じような売り上げを出すことは難しいのでしょう。

おまけにワイキキは家賃が高い場所ですから、2度もロックダウンがあると、ダブルパンチ。新型コロナウイルスの影響がこれほど長引くと、ビジネスを存続することが難しくなってしまう企業が出てくることは、容易に想像できます。

たとえば、ハワイですでに休業や閉店が発表されたお店には、次のようなところがあります。

トップ・オブ・ワイキキ

ワイキキの街の中心にある回転レストラン「トップ・オブ・ワイキキ」。高層階からワイキキの街を見下ろすレストランはハワイにはそれほど多くありませんが、ここは観光客に人気のスポット。ワイキキ観光を象徴するようなこのレストランが、閉店することがわかっています。

甚六パシフィック

ワイキキのパシフィックモナークホテル1階にあった「甚六パシフィック」は、関西風お好み焼きのお店。有名人も利用する人が多いお店でしたが、閉店となりました。

NOBUホノルル

革新的&おしゃれなジャパニーズスタイル料理をいただけると人気だった「NOBUホノルル」。以前はワイキキに店舗がありましたが、カカアコに移転した後も、ローカル&観光客に評判のお店でしたが、先日閉店が明らかになりました。

アロハテーブル・ヘブンリー・ZIGUなどゼットングループ6店

アロハテーブルやヘブンリー、ZIGU、Goofy Café & Dine、アロハステーキハウス、パリハワイと、ハワイに6店舗を運営するゼットングループ。これまで一部の店をのぞいて営業を続けてきましたが、9月1日からすべての店舗の一時休業が発表されました。新型コロナウイルスが落ち着いたら、営業を再開する予定だそうです。

ハワイの観光業再開はいつになるの…?

ところで、ハワイ好きの方は「いったい、いつになったらハワイに行けるの?」と気になるはずです。9月時点では、ハワイと日本を結ぶ定期直行便は運休のまま。主要な旅行会社もハワイ行きツアーの催行の中止を発表しています。

COVID-19事前検査プログラムは10月から?

ハワイの観光業再開のきっかけになると期待されているのが、「COVID-19事前検査プログラム」です。これは、ハワイ出発前72時間以内に検査を受けて陰性がわかれば、ハワイに到着するすべての人に義務付けられている14日間の隔離が免除されるシステム。

当初、このプログラムが発表されたのが6月で、8月1日から開始される予定でした。しかしハワイの感染者増加にともなって、9月1日の開始へ延期され、現在は10月1日から開始とされています。

もし「COVID-19事前検査プログラム」が開始されたとしても、日本ではどこで検査を受けられるのか、ハワイから日本に帰国するときに14日間の隔離が必要なことなど、まだまだ課題は山積み。でも、ハワイの観光業が再び始まるきっかけのひとつになるのではないかと、期待も大きいのです。

日本からハワイを応援しよう!

ハワイにとって観光業は、経済のカナメ。それが再開できないことは、大きな痛手です。それに小さな島であるハワイで、これ以上感染者が急増することになったら、医療危機に陥る可能性だってあります。だからこそ、まずはハワイで感染を抑えることが第一なんですよね。

ハワイ旅行を心待ちにしている方や、ハワイを大好きな方は、日本からでもできることで、ハワイを応援しませんか?

オンラインショッピングでハワイにコロナ支援

「ALOHA GIRL」の姉妹サイトとして誕生した「ALOHA GIRL STYLE」は、ハワイ発のD2Cサイト。その中でもイチオシなのが、「#AlohaSocialDistancing シリーズ」です。「6フィートの距離をあけよう」というソーシャルディスタンスを、サーフボードで表した、ハワイらしいデザインが人気のシリーズです。

この「#AlohaSocialDistancing シリーズ」は、売上の5.67%(コロナ)がハワイ州のNPO団体に寄付されます。もちろん日本からも購入できるので、おうちでオンラインショッピングしながらハワイを応援することができるんですよ。「#AlohaSocialDistancing シリーズ」には、ウィメンズ&メンズのTシャツやトレーナーのほか、マスクやエコバッグ、キッズ、スマホケース、ホーム用品などもあります。

まだまだ前途多難なハワイですが、また観光客でにぎわう日がやってくることを願いたいですね。

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アロハ☆ガール編集部

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