「クレジットスコア」とは?

「クレジットスコア」とは、個人のお金に関わる信用度をはかる指標で、アメリカで使われているものです。日本ではこれまでのクレジットカードの利用状況や返済履歴など「クレジットヒストリー」からその人の信用情報が調査されますが、アメリカではこの「クレジットスコア」をもとに調査されます。「スコア」という名前がついているように、偏差値のように数値でその人の信用度がわかるシステムで、スコアが高い人ほど「お金に関する信用度が高い」と判断することができます。

スコアは300点~850点

クレジットスコアは「FICOスコア」という方法で採点され、最低300点~最高850点で点数がつけられます。FICOスコアの採点の基準になるのは、下記の5つの項目です。

①返済履歴(Payment History)
②借入残高(Amounts Owed)
③新規借入(New Credit)
④クレジットの種類や構成(Credit Mix)
⑤信用履歴の長さ(Length of Credit History)

クレジットカードやローンの支払い履歴などを集計して、独自の方法でスコアを算出しているのです。

アメリカの平均スコアは700点前後で、大まかな目安として、730~760点くらいは「良」、760点以上は「とても良い」と言えます。

どんなときに必要になる?

アメリカではキャッシュレスが進んでおり、コーヒー1杯でもクレジットカードで支払う人が多いです。クレジットスコアが必要になるのは、クレジットカードの申込み時、どのくらいお金をきちんと返済しているのか、スコアを見てクレジットカード作成の可否が判断されることになります。

また、住宅ローンを組むときや賃貸住宅を借りる際に、ローンを提供する金融機関や、物件のオーナーは「きちんと毎月返済を行う人かどうか」を、クレジットスコアを参考にして判断するのです。

「クレジットスコア」を上げるためには?

クレジットスコアは支払い状況の変化に応じて都度、変わっていきます。
クレジットスコアを上げるために日々気を付けてたいのが、クレジットカードやローンの支払いを期日までに必ず行うこと。また、短期間に何枚もクレジットカードを発行せず、半年以上期間を空けること、限度額いっぱいまで使ったりしないことです。

クレジットカードを長く使って良好なクレジットヒストリーを長く持つことはカードを全く使わない場合よりクレジットスコアが上がるため、良好な状態で長く利用することが重要です。支払いを遅延したり、度々クレジットカードの限度額まで使い切ったりしていると、クレジットスコアを下げることになりますので、注意が必要です。

「クレジットスコア」がない場合

日本で暮らしていた方が、ハワイに来てもクレジットスコアはありません。日本のクレジットカードの支払い履歴はアメリカの信用情報として考慮されませんので、アメリカでのクレジットスコアを一から構築していく必要があります。

賃貸物件を借りる際には、クレジットスコアが提示できない代わりに、銀行の残高証明書や収入証明などを提出することで契約を結べる場合もあるでしょう。
しかし、住宅ローンについては、クレジットスコアがなかったりスコアが低かったりするとローンを組むこと自体が難しいことも考えられます。その場合は、1年ほど時間をかけて良好なクレジットスコアを作ってから、住宅ローンを申し込むことを考えるといいでしょう。

日本人がゼロからクレジットスコアを構築するには?

アメリカでクレジットスコアを作っていくためにおすすめなのが、銀行で発行される「セキュアカード」を作ること。「セキュアカード」とは預金を担保に預金残高の範囲でしか利用できないクレジットカードのことです。

そもそもクレジットスコアがないと、一般的なクレジットカードを作ることは難しいですが、セキュアードを発行している銀行なら、クレジットスコアがなくてもその銀行に口座を開設して、預金をすればセキュアカードを発行してもらえます。

このカードを利用して、きちんと期日までに支払いや返済を行って、半年~1年程使用しクレジットスコアを上げていくことを目指すといいでしょう。

まとめ

日本にはない「クレジットスコア」の存在。まずはどのような仕組みか理解することが必要です。

住宅ローンを組むことやハワイの物件を借りることを考えている方は、計画的にクレジットスコアを構築していくようにするといいでしょう。

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