新型コロナ感染対策にやっぱり大切「ソーシャルディスタンス」って?
出典: CDC Instagram
世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス。感染対策として求められているのが「ソーシャルディスタンス(ソーシャルディスタンシング、社会的距離)」です。そこで「ソーシャルディスタンス」とは何なのか、「3密」との関係やソーシャルディスタンスの距離がどのくらいかご紹介。さらにアメリカやハワイで「ソーシャルディスタンス」が求められる場所などについても紹介しましょう。
「ソーシャルディスタンス」とは?
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい、ハワイをはじめロックダウン(都市封鎖)が実施された国や地域も多く、私たちの生活に大きな影響をもたらしています。そしてこの新型コロナウイルス感染対策としてよく耳にするのが「ソーシャルディスタンス」という言葉です。
「ソーシャルディスタンス(Social Distance)」とは、日本語で「社会的距離」と呼ばれ、「ソーシャルディスタンシング(Social Distancing) 」と言うこともあります。「ソーシャルディスタンス」の意味は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、人と人との接触をできるだけ避けるために、物理的な距離を保つことを言います。
新型コロナウイルスがこれだけ世界中に蔓延することとなった要因のひとつに、新型コロナウイルスは感染していても無症状や軽症の人が多いことがあります。だから自分が感染していることに気づかない間に、まわりの人と接触して感染させてしまうこともあり得るのです。そのため、自分自身が感染しないようにすることはもちろん、万が一自分が感染していた場合相手に感染させないために、「人と人との間に距離を保つ=ソーシャルディスタンスを保つ」という考え方が提唱されたのです。
新型コロナウイルス感染防止として、マスクの着用も効果があると言われていますが、それと同じようにソーシャルディスタンスの考えは世界中の国々で呼びかけられています。
3密とは?
日本の新型コロナウイルス感染対策として掲げられているのは「ソーシャルディスタンス」ではなく、「3密」です。そこで「3密」についてもここで、どんな内容なのか紐解いてみましょう。日本政府が感染防止策として「3密」とあげたのは、「密閉」「密集」「密接」の3つの「密」です。
密閉
窓やドアなどがなく換気ができない場所は、感染リスクが高まります。密閉空間は、たとえば映画館、図書館、会議室、カラオケボックスなどがあります。WHOでは、結核やはしかなどの空気感染を起こす病気と、換気回数の少なさに関連があると認めています。これを避けるためには、風の流れができるように2方向の窓を開けることが大切と言われています。
密集
コンサートやライブ会場などでクラスター(集団感染)が各地で発生したように、人がたくさん集まる場所は感染リスクが上がります。コンサートやライブのほか、テーマパークや商業施設、レストランなども「密集」する場所として当てはまります。
密集を防ぐためには、人と人との間に十分な距離をとることが大切。レストランなどで着席するときは周囲の席と離れることや、スーパーなどのレジ列でも前後の人との距離をとることなどで対策できます。
密接
咳やくしゃみで新型コロナウイルスを含んだ飛沫が周囲に飛び散り、それによって感染が広がります。そしてこの飛沫は、普段の会話の中でも飛んでいます。WHOでは「5分間の会話は、1回の咳と同じくらいの飛沫が飛ぶ」と報告しています。そのため、近い距離で人と会話するだけで、感染リスクが上がるということです。だからマスクを着用し、人との距離を十分にとることが大切になります。
つまり、日本で感染対策として掲げられている「3つの密を避ける」方法は、「人との距離を十分にとる=ソーシャルディスタンスをとる」ことと同じ意味ということです。
ソーシャルディスタンスの距離はどのくらい?
では気になるのが、ソーシャルディスタンスの距離について。1回の咳で飛沫は2メートルは飛ぶと言われ、くしゃみなどではそれ以上飛ぶこともあります。そのため日本政府の「3密を避ける手引き」には、「2メートル以上」の距離をとるよう奨励されています。またアメリカではソーシャルディスタンスは、「6フィート(約1.83メートル)」と言われています。
「ソーシャルディスタンス(ソーシャルディスタンシング)は、最低で2メートルの距離をとる」と覚えておくようにしましょう。
アメリカ&ハワイでも「ソーシャルディスタンス」が基本
冒頭でご紹介したように、新型コロナウイルス感染対策として世界で多く講じられているのが「ソーシャルディスタンス」です。これはアメリカやハワイでも同じこと。アメリカの疾病予防管理センター(CDC)でも、手洗いや消毒とあわせて「ソーシャルディスタンシング」を掲げています。またハワイでも、スーパーマーケットや大型ショップなどでは店内のあちこちにソーシャルディスタンスを呼びかける看板が置かれています。特にアメリカやハワイでは、ハグやキスで挨拶する習慣があるため、ソーシャルディスタンスが日本以上に大切になるものと思われます。
ソーシャルディスタンスが求められる場所は?
新型コロナウイルスの感染を防ぐためにソーシャルディスタンスは、どんな場所で必要になるでしょうか?
レストラン
ハワイでは6月5日からレストランの店内営業の再開が許可されましたが、店内の席も6フィート以上あけなければなりません。店内はかなり、がら~んとしたした印象になるようです。
ショップ
小売店でもソーシャルディスタンスは基本。ハワイでは小売店も再開していますが、店によって店内に入れるお客さんの数を制限していることもあります。
飛行機
ソーシャルディスタンスの感染対策が広がっていることを受けて、航空会社でもこの対策を取り入れる動きが出てきています。JALでは国内線、国際線とも隣り合う座席の販売を止めて、ソーシャルディスタンスを実施。またデルタ航空など、同様の対策が広がっています。
公園
屋外でもソーシャルディスタンスは基本。NYのドミノパークでは、ソーシャルディスタンスを示す白い円が描かれ、ここで人々が憩えるようにしています。
Coronavirus: Outdoor social distancing circles arrive in New York - YouTube
出典:YouTube
ハワイのソーシャルディスタンスは「サーフボード」で覚えよう
「ソーシャルディスタンス=2メートル」と覚えることをご紹介しましたが、ハワイならソーシャルディスタンスは、サーフボード1枚分と覚えることができます。ワイキキなどではサーフボードを手にしたサーファーを街中でよく見かけますが、そんなサーフボードの距離をとればそれでソーシャルディスタンスをキープできているということなんです。
このサーフボードでソーシャルディスタンスをデザインしたのが、ハワイ発のD2Cブランド「ALOHA GIRL STYLE」の人気シリーズ。その名も「#alohasocialdistancing(アロハソーシャルディスタンシング」シリーズです。
かわいいイラストでソーシャルディスタンスを表したもので、Tシャツやフーディ(パーカー)、スマホケース、ステッカー、ビーチバッグ、ビーチサンダルなどがラインナップしています。
出典:Aloha Social Distancing– ALOHA GIRL STYLE
売上の5.67%を、ハワイのNPO団体へ寄付
この「#alohasocialdistancing」シリーズでは、売上のうち5.67%(コロナ)が地元ハワイのNPO団体へ寄付されます。新型コロナウイルスの影響で、医療機関などさまざまな支援が行われていますが、この「#alohasocialdistancing」シリーズの購入でも、ハワイのコロナ支援ができます。ハワイ好きの方や、この支援に共感してくれる方から好評を得ています。
ワクチンや治療薬が開発されるまでは、ソーシャルディスタンスは新型コロナウイルスの感染予防のためにはやっぱり大切。ソーシャルディスタンスの意味を理解して、この対策をしっかり行っていきませんか?
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