「自宅待機、在宅勤務命令」発令以降のハワイ

日本でも東京や大阪などの都市部を中心に、新型コロナウイルスの新規感染者数が増え続けています。全国的に見ても「過去最多」という人数を記録する県も目立ちます。ハワイは3月終わりから「自宅待機、在宅勤務命令」が発令され、病院に行くなどの命に係わること、そして食品購入のためのスーパーマーケットなどでの買い物以外は、基本的にステイホームを遵守しなくてはならない期間が続きました。

さらに「エッセンシャルジョブ」と呼ばれる仕事以外は、在宅での仕事を定められ、他の業種は休業を余儀なくされました。さらに、健康維持のための散歩やジョギング、海水浴などの他は公園も全てクローズという厳しい日々が続いていました。そんななか、5月には少しづつ新規感染者が減少し、一時は感染者数がゼロを記録したこともありました。6月にはレストランやカフェでの店内飲食も可能となり、経済再生の動きが見えてきました。しかし、ほっとしたのもつかの間、7月中頃からは日本と同じようにハワイでも、新規感染者数が増えています。

増えるハワイの感染者数

ハワイ州内では7月25日に新たな感染者が何と73人確認され、一日当たりの感染者数としては最多を記録しました。7月27日に発表された新規感染者数も64人。うちオアフ島が55人、マウイ島7人、カウアイ島2人となっており、依然オアフ島での感染者数がだんとつです。

この背景には、オアフ島の数か所でのクラスター発生も大きく影響しているようです。先月、ホノルルで行われたハワイアン航空のトレーニングセッションに参加した客室乗務員ら24人が新型コロナウイルスに感染しました。またこのクラスターは、その後起こった、2か所のジムでのクラスターにリンクしていることを保健衛生当局が発表。大きなニュースとなりました。さらに悲しいことに、ハワイアン航空の客室乗務員だった方が、新型コロナウイルスに感染したあと、合併症で亡くなりました。

大型モールや美容室、ネイルサロン、さらにはバーなどの再開許可も出るなか、一時は、感染者も横ばいのまま経済再生へとつながるのかと希望を持ったロコが多かっただけに、最近の感染者数急増のニュースはハワイ市民全体の大きな衝撃となっています。

今私たちにできること・・・。

日本とハワイは、歴史的なつながりも深いうえに文化的にも結びつきが深く、日本からの観光客は年間160万人です。アロハガールの読者の方たちも、またハワイへ来たいと思っていらっしゃる方が多いと思います。さらにハワイは日本だけでなく、全世界からの観光客を受け入れる観光産業を中心に成り立っている島だけに、経済的な打撃は底知れません。このようななか、旅行業、ホテル業の営業再開も未だわからない状況です。一日も感染者数の増加を止め、普段の生活に戻るために私たちができることは何でしょうか?

今は日本もハワイも、やはり基本に戻り、手洗いうがい、消毒を徹底する。ソーシャルディスタンスを遵守する。そしてマスク着用を義務付けることが大事です。アメリカでは、マスク着用の文化がなかったため、マスクの着用が一般化されるまで大変時間がかかりました。日系が多いハワイでさへ、マスク着用が義務化され、守らない場合は罰金という規制ができて以降、ようやく徹底されるようになったと言っても過言ではないでしょう。

ハワイに比べ、アメリカメインランドはなおさら。マスク着用の義務化は、日本人が考えるよりはるかに難しいものでした。しかも現在、秋の大統領選を前に、マスク着用が政治的に影響するといったことまで起こっています。世界的な新型コロナウイルスの拡大を受け、今は命を守ることを念頭にもう一度基本に帰ることが、今私たちができることではないかと思います。

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アロハ☆ガール編集部

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