ハワイ島の不動産マーケットの注目が高まるようになった理由に、日本からの直行便が就航したことがあります。以前はJALが日本からの直行便を運航していましたが、2010年の経営破綻で運休となり、日本からの直行便はハワイ観光の中心となるオアフ島ホノルルを結ぶ便しかありませんでした。しかし2016年12月からハワイアン航空が羽田ーハワイ島コナ国際空港を結ぶ直行便の運航を開始。2017年9月には、JALが約7年間の運休期間を経て、成田ーハワイ島コナ国際空港間の定期直行便を就航したのです。

こうして日本からの直行便が就航したことで、ハワイ島へ訪れる日本人旅行者も増え、ハワイ島に対する注目度も上がってきているのです。

ハワイには観光客が訪問できる島が6つあり、オアフ島のほか、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島などがあります。その中でもハワイ島は南にある島で、ハワイ諸島でもっとも大きな島です。そのため「ビッグ・アイランド」の愛称で親しまれています。

オアフ島は1,546平方キロメートルの面積におよそ99万人が暮らしていますが、ハワイ島は約1万平方キロメートルの面積で、人口は20万人。いかにハワイ島が大きな島であるかがわかるでしょう。オアフ島からハワイ島は、飛行機でおよそ40分。オアフ島ーハワイ島間の飛行機は、一日に何便も出ています。

ハワイ島最大の魅力は、豊かな自然に囲まれていること。オアフ島でも美しいビーチやトレッキングに人気の山々がありますが、ハワイ島のスケールはそれ以上。特にハワイ島を代表する観光スポットは、現在も活動を続けているキラウエア火山があるハワイ火山国立公園。世界遺産にも登録されている広大な公園の中では、雄大な自然のエネルギーを感じられます。また富士山より高く山頂付近では雪が降ることもある、標高4,205メートルのマウナケアもあり、ここでの星空観測やサンライズを見るツアーが人気です。

島の東側にある町ヒロは雨が多いのですが、西側のカイルアコナは晴天率が高いことで有名。カイルアコナやワイコロアなど、島の西側にはリゾート地が多く、ゴルフ場もたくさんあります。

ハワイ島の西側、ヒロを中心としたエリアは不動産価格が低く、一軒家を40万ドル前後で購入できます。これは、オアフ島ホノルルでの1ベッドルームのコンドミニアムと同程度で、オアフ島に比べるとかなり不動産価格が低いことがわかるでしょう。

一方で東のカイルアコナ側はラグジュアリーなリゾート地が多く、高級別荘を求める人に人気が高く、不動産価格は高めとなります。それでもオアフ島の不動産価格と比べれば低いことが、ハワイ島不動産の特徴です。

またハワイ島では島の全域で高層階の建物はなく、オアフ島のような高層コンドミニアムはありません。芝生が広がるタウンハウスタイプや一軒家の物件が主流となります。

ハワイ島で不動産の購入を考える方に人気のリゾートをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。

ヒルトンとマリオットの2つのホテルを中心とした、ハワイ島の一大リゾートが「ワイコロア・ビーチ・リゾート」です。リゾート内にはゴルフコースのほか、ラグジュアリーブランドも入店するショッピングスポットもあります。タイムシェア施設のほか高級コンドミニアムもあり、別荘としての利用も、投資用としても人気のエリアです。コンドミニアムの中間価格は50万ドル前後。コナ国際空港から車でおよそ30分。

世界クラスのゴルフ場があり、各地にパワースポットもあるのが「マウナラニ・リゾート」。ショッピングセンターやレストラン、スーパーもあり、長期滞在も快適に過ごせます。世界の富裕層が集まるラグジュアリーリゾートで、非日常の空間が広がります。コンドミニアムの中間価格は90万ドル以上、一軒家では数百万ドルを超える物件も多くあります。コナ国際空港から車でおよそ40分。

世界でもトップクラスの最高級リゾートと言われるのが、フォーシーズンズ フアラライもある「フアアライ・リゾート」。ホテル宿泊客やフアアライリゾートの不動産を所有している人しか利用できないレストランやゴルフコースもあり、優雅で洗練されたステイが約束されます。コンドミニアムの中間価格は250万ドル以上です。コナ国際空港から車でおよそ10分。

オアフ島の中心地は観光地化されて人も多いですが、ハワイ島は手つかずの自然に囲まれ、オアフ島とは違った魅力にあふれているもの。ハワイの不動産選びでは、ハワイ島も選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

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