日本では起こりえないはずの銃撃事件

安倍晋三元首相(享年67)が、2022年7月8日の午前11時半ごろ、奈良市での街頭演説中に銃で撃たれてしまいました。

搬送先の奈良県橿原市の病院で、必死の治療のかいなく午後5時3分過ぎに死亡が確認されたと発表されました。

この驚くようなニュースを受けて、CNNなどのアメリカ大手ニュースメディアも「安倍元首相の銃撃事件」のニュースを伝えています。

そして、日本人のみならず世界各国の首脳をはじめとして安倍元首相と交流のあった世界の要人や指導者らが次々と哀悼の意を表しました。

ハワイ出身である第44代大統領オバマ元米大統領も

「友人であり長年のパートナーであった安倍氏の暗殺にショックを受け、悲しみに包まれている。安倍氏は日本と、日米同盟の両方に献身した」

とコメントしており、ホノルル市の元 KGMB テレビ局長のリック・ブランジャルディ市長も下記のようにコメントしています。

「安倍晋三元首相の悲劇的な死は、リーダーシップと民主主義に関して彼の理念を賞賛していた世界中の人々にとって壊滅的な打撃です」

そして、リック・ブランジャルディ(Rick Blangiardi)ホノルル市長は、本日自身のツイートを更新してホノルルの日本総領事館でお悔やみ帳に署名し、お悔やみの手紙を青木総領事館に渡し、安倍元総理のご家族、彼の友人、そして日本国民に敬意を表したとのことをツイートしています。

第8代ハワイ州知事を務めているイゲ州知事も、7月8日(金)に、銃撃を受け殺害されてしまった安倍晋三元首相への弔意を示すために、10日(日)まで、州内の施設などで半旗を掲揚することを決定したと伝えています。

イゲ州知事は安倍元首相が銃弾に倒れたことについて

「この無分別な暴力行為は、ハワイの真の友人の命を奪いました。アロハスピリットを体現し、平和を希求する人生を送ったこの世界的リーダーのご家族やご友人、日本の皆様、安倍首相の奥様である昭恵さんに、深い哀悼の意を捧げます」

とコメントしています。

第46代アメリカ大統領のバイデン大統領も下記のようにツイートしています。

《訳》
「私の友人である安倍晋三・元首相が射殺されたという知らせに、私は唖然とし、憤慨し、深く悲しんでいます。彼は、私たち国民の友好を唱えた人でした。アメリカは、この悲しみの瞬間にある日本とともに歩んでいます。」

この他にも様々な国の首相らが哀悼の意を表していますので、いくつかご紹介していきます。

インドのモディ首相は
「最も親しい友人の1人の悲劇的な死去に、私は言葉にできないほどの衝撃と悲しみを受けている。世界的な政治家であり、卓越したリーダーだった」とツイート

フランスのマクロン大統領は
「醜悪な犯罪に、大きなショックを受けた。偉大な首相だった彼の遺族と近親者に心を寄せる。フランスは日本のみなさんとともにある」
と声明を出しました。

イギリスのジョンソン首相も8日、ツイッターに「信じられないほど悲しいニュースだ」
「彼のグローバルなリーダーシップは多くの人々の記憶に残ることでしょう」とたたえ、

イギリス王室のエリザベス女王からもお悔やみのメッセージが送られました。

この他にも下記のように沢山の要人からお悔やみのメッセージが届いているそうです。

★チベット・ダライ・ラマ14世法王
★英国ケンブリッジ公ウィリアム王子
★第45代アメリカ合衆国大統領・ドナルド・トランプ氏
★15代台湾総統(中華民国)蔡英文氏
★第77代イギリス首相・ボリス・ジョンソン氏
★第16代フィリピン共和国大統領・ロドリゴ・ドゥテルテ氏
★第9代ドイツ連邦首相・オーラフ・ショルツ氏
★第8代ドイツ連邦首相・アンゲラ・メルケル氏
★第2・4代ロシア連邦大統領・ウラジーミル・プーチン氏
★第6代ウクライナ大統領・ウォロディミル・ゼレンスキー氏
★第31代オーストラリア首相・アンソニー・アルバニージ氏
★第67代イタリア閣僚評議会議長・マリオ・ドラギ氏

このメッセージを見るだけで、どれほど安倍晋三元総理が各国で日本のために頑張ってこられたのかが分かりますよね。

そして、政治家だけとしてではなく人として愛される人物だったということがお分かりになるはずです。

亡くなった安倍晋三元総理大臣に対して、日本政府が7月11日にこれまでの功績をたたえて「大勲位菊花章頸飾」と「大勲位菊花大綬章」を授与することを決めました。

「大勲位菊花章頸飾」とは聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんのでご説明しますと・・・。

大勲位菊花章頸飾(Collar of the Supreme Order of the Chrysanthemum)

大勲位菊花章頸飾(Collar of the Supreme Order of the Chrysanthemum)

大勲位菊花章は、我が国の最高位の勲章であり、明治9年に大勲位菊花大綬章が制定され、明治21年に大勲位菊花章頸飾が制定されました。

勲章のデザインは、国旗である「日の丸」を象徴する日章を中心に光線(旭光)を配し、回りに菊花と菊葉を配したもので、鈕※1(章と綬の間にあるもの)には菊花を用いています。また、頸飾は制定の元号である「明」「治」の二字を古篆字※2で飾り、菊花と菊葉が配されています。

【参考】 旭光のデザインは「旭日昇天」の意気を示すものと言われています。
大勲位菊花大綬章・副章(右下)・略綬(左下) Grand Cordon of the Supreme Order of the Chrysanthemum

大勲位菊花大綬章・副章(右下)・略綬(左下) Grand Cordon of the Supreme Order of the Chrysanthemum

内閣府のHPの説明によると、この「大勲位菊花章頸飾」は、日本の勲章で唯一首飾りの形状となる勲章の最高位にあたるものであり、天皇陛下がご即位に伴う儀式の際に身につけられたものだそう。

そんな天皇陛下と皇后陛下も安倍晋三元首相のお通夜に侍従を遣わして、弔意を伝えられたそうです。このようなコロナ禍ではなければ、もしかしたら?陛下もお通夜に参列したい気持ちもあったかもしれませんね。

この勲章の授与を決めた理由については、「内閣総理大臣として、日米関係を基軸とした外交や経済安全保障政策に力を尽くすなど多年にわたる経歴功績に鑑みたものだ」と岸田総理が説明しています。

本来ならば、このような形ではなくこの勲章を首から掛けられた安倍元総理のお姿を見たかったなと筆者は思ってしまいます。

ちなみに・・・戦後で(外国元首を除く)吉田茂元総理大臣、佐藤栄作元総理大臣、中曽根康弘元総理大臣がこれまでに受章しており、安倍氏がこの4人目となるそうです。

日本の総理として初めてオバマ元大統領とパールハーバーに

安倍元首相というと、平成28年12月26日~27日にハワイを訪問して、国立太平洋記念墓地、マキキ日本人墓地、えひめ丸慰霊碑、真珠湾ビジターセンター、アリゾナ記念館などを訪問しました。

その際には当時のオバマ大統領と共に日米両国の首脳がそろって真珠湾を訪れるのは初めての事となり、安倍首相は、現職の首相として初めて真珠湾を訪れたことでも話題となりました。

亡き安倍元首相がオバマ元大統領と会談するために訪れたハワイ滞在の様子ですが、ご興味のある方は上記外務省公式HPにてご覧ください。

安倍総理 真珠湾訪問「和解の力」―平成28年12月27日

出典:YouTube

オバマ大統領をはじめとして、トランプ元大統領、プーチン大統領など少し難しい方々とも絆を深められるほどのお人柄だった安倍元首相。

警備の甘さが指摘されており、銃撃されたようすの動画を見ると一般人から見ても安倍元首相を守るはずのSPには身を挺して安倍元首相を守って欲しかったと感じます。本当に本当に残念でなりません。

これを読んでくださった方々が、安倍晋三元総理がこれまで日本のために身を粉にして政治に取り組んでい下さっていた方で、日本のみならず世界中から愛された人物だったということを覚えておいて欲しいと思います。

日本国民は、安倍元首相のファンではなくとも今回の事件で多くの方が悲しみに包まれてしまいました。

もちろん突如として命を奪われてしまい亡くなった安倍元総理自身が一番悔しい思いをされていると思うと心が痛みます。

12日に港区の増上寺で営まれた葬儀では、喪主は奥様の昭恵夫人が務め、岸田文雄首相や菅義偉前首相、麻生太郎・自民党副総裁ら約1000人が参列したそうです。出棺前に昭恵氏が安倍氏の顔に頰ずりをして別れを惜しんだというニュースを耳にすると、おしどり夫婦と言われていた奥様である昭恵夫人に一日も早く平穏な日々が訪れて再び笑顔が戻りますようにと願うばかりです。


安倍元首相、本当に恐ろしい事件で悲しくなります。

ご冥福をお祈り致します。

安倍晋三元内閣総理大臣の御逝去(青木総領事メッセージ)
2022/7/8
1.2022年7月8日(日本時間)、安倍晋三元内閣総理大臣が逝去されました。

2.安倍晋三元内閣総理大臣は、2016年、「自由で開かれたインド太平洋構想」を提唱し、この地域の平和と繁栄に向けた国際的な協力関係の構築に多大な貢献をされました。

3.安倍晋三元内閣総理大臣は、2016年12月、ハワイ州オアフ島を訪問し、オバマ大統領とともに真珠湾においてステートメントを行い、二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないとの決意を表明すると共に強固な日米関係を実現させた和解の力の重要性を発信しました。

4.在ホノルル日本国総領事として、私は、ハワイとの関係も深い安倍晋三元内閣総理大臣の御逝去に深い哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。(了)


【弔問記帳の受付について】

在ホノルル日本国総領事館は、以下のとおり弔問記帳を受け付けます。

(1)日時:7月 8日(金)15:00~18:00
      7月11日(月) 9:00~18:00
      7月12日(火) 9:00~18:00

(2)場所:在ホノルル日本国総領事館・総領事公邸
    (1742 Nuuanu Ave.Honolulu HI 96817)

《参考記事》

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