杏寿さんは、現在「円の会」の会長をつとめていらっしゃるお母さまの影響が強く、この道を目指すことにしたそうです。そんな杏寿さんは今年になってからも、ハワイでのホノルルフェスティバルをはじめ、領事館で行われたひなまつりイベントや、白木屋のステージなどでも民謡を披露し、ハワイ在住の日本人たちだけでなく、ロコたちや他国の方たちからも歓声をあびました。

民謡とは、日本人の心意気!

日本人でも「民謡とは?」という質問にきちんと答えられる人は少ないのではないかと思うのですが、杏寿さんにさっそくその質問からお聞きしてみました。
「民謡は堅苦しく、難しいもの、というイメージがあるかもしれませんが、『日本のふるさとの唄』なんですよ。各地域に民謡があって、自分の故郷の良さや名物などを歌ったものなんです。相手を思って歌うこともあれば、労働者さんたちが元気を出すために歌ったりもしますよね。日本人の心意気でもあるということです。」とのこと。なるほど・・日本人であれば、心にしみるわけですよね。

三味線を弾きながら民謡を!オーストラリアで路上ライブ!

杏寿さんがそんな「民謡」という日本の伝統を、海外で披露することを自然体でできているのは、杏寿さんのオーストラリアでの体験があったからのようです。

ワーキングホリデーで行っていたオーストラリアにも子どもの時から慣れ親しんでいた三味線を持参。何とラウンドトリップをしながら、三味線1本で浴衣を着て、路上パフォーマンスを行っていたそうです!「三味線を知らない外国の方でも、英語の歌じゃなくても、みんなが興味を持ってくれたんです。自分の国の楽器を持って来てくれて『一緒に弾きたい』と言ってくれたり・・もっと日本のことを知ってもらいたいな、と思いました。」と杏寿さん。こんな彼女の情熱が続き、ハワイでのステージにもつながっているんですね。

そんな杏寿さんは、何と2歳半の時には舞台に立って民謡を歌っていたとか。この頃には有名な「こきりこ節」を歌い始めていたそうです。「舞台用にカチューシャをつけていたのですが、歌い始めのお礼をしたら、カチューシャがずれ落ち、目の上に!隣で三味線を弾いていた母が慌てて元に戻し、会場が大爆笑だったなんてこともありました。」と、可愛いエピソードを話してくれた杏寿さん。
この頃からお母さまとの二人三脚でもある民謡の道だったようで、お母さまから学んだことは数えきれないと言います。

「努力を続ける!」尊敬する師匠、お母さまから学んだこと

「母が会主ですが、円の会で一番練習をしているのも母だと思います。家で三味線や唄だけでなく、音楽の幅を広げたいと五線譜の楽器を習ったり・・・。どんなに上手くてもゴールはなくて、一生勉強。努力することで味が出たり、芸に深さが出たりするんだと、母を見て学びました。」とのこと。お母さまであり、尊敬できる師匠でもあるのですね。「多くの場所で母と親子共演がしたいですね。私が三味線や民謡を続けてくることができたのも、母のお陰ですから。私の一番の原動力です。」とも話してくれました。

ハワイ、そして世界に向けて民謡を

今後は日本のお弟子さんたちが海外で演奏したりチャレンジしたりする環境も作っていきたいと杏寿さん。オーストラリアで路上で三味線を弾きながら民謡を歌っていた杏寿さんが、今ハワイの舞台で大きな拍手を得て、そしてお弟子さんと一緒にさらに世界を目指そうとしています。きっとお母さまから学んだ努力する姿勢を貫いて、これからもますます活躍されるのだろうなと、その純粋な目を見ていて思いました。アロハガール編集部も、ハワイでの次の「円の会」の舞台を楽しみにしながら待ちたいと思います。その時はきっと、民謡をもっと身近に感じ、日本人であることを誇りに思いながら、「円の会」の舞台を楽しむことができるのだろうと思います。アロハガールは杏寿さんの活躍を応援しています!

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