こんにちは。ハワイ在住”トレッキング” フォトグラファーのマルです。

僕はハワイ・オアフ島に移住して3年半が経ちます。
まだそこまで年数を重ねていませんが、それでも
職業柄の役得で、僕は仕事でさまざまな場所に撮影に行けるので、
普通に暮らしている方よりもオアフ島の中ではいろいろな場所を知っていると思います。

でもこれまでなかなか機会がなくて、行けていない場所がありました。
それがオアフ島の西の最果て「カエナポイント」です。

オアフ島の最西端 Kaena Point。岬の向こうにはただただ大洋が広がる(Photo/Tomohito Ishimaru)

カエナポイントはオアフ島の最西端。州立公園に指定されています。

ここがなぜオアフ島の”最果て”なのかというと、車でアクセスできないから。

いちばん近くの駐車場から1時間以上歩かないと、ここへ足を踏み入れることができません。

よく日本から来られた方に、「オアフ島って車で一周するとどれくらいかかるんですか?」って聞かれます。

厳密に言うと、オアフ島は一周できません。上で紹介したカエナポイントの場所(グーグルマップ)をみてください。

ノースショアの町・ハレイワから西へ続く Farrington Hwy(930号線)と、オアフ島西側の町・マカハから北上して延びるFarrington Hwy(93号線)は、どちらもKaena Point State Park の手前で道路がついえています。

ここが車で通れないため、オアフ島は海沿いの外周を車で回ることができないのです。

そのためツアー会社が企画しているサークルアイランドツアー(島一周ツアー)とは、

ワイキキを出て東海岸を北上、最北端のカフクという町を通りハレイワに行きます。そこから島中央を南下し、ワヒアワという島の真ん中の町を通って真珠湾に出てワイキキに戻る(またはその逆ルート)。

言わば島半周ルートなのです。


ハワイは田舎の島ですが、大国アメリカの土地です。ここに道路を通すくらい簡単だとは思います。

実際にもしここに舗装路が通れば、本当の意味で島一周が可能になり、観光客にも喜ばれるはず。

しかしそれをしないのは、とある人の言うところによると、この周辺の環境を守るためだそうです。

なるほどここを訪れると、本当にここはオアフ島か? と思うほど荒涼とした風景が広がっています。ここに数多くの車が通るようになって人が行き交うようになればこの雰囲気は一変してしまうでしょう。地元の人もそっとしておいて欲しいに違いありません。

この辺りは何と言うか ”最果て感” が満載。辺境を訪れた感じでワクワクします。

僕もこういうところは残していて欲しいと思うので、できればずっとこのままにして欲しいですね。

カエナポイントまで歩いてみるよ〜 マカハ方面からアプローチ

さてカエナポイントへのトレイルです。先に説明したように、カエナポイントへはハレイワ方面とマカハ方面からの2つのルートがあります(それぞれ道の先端に駐車場がある)。

今回はマカハ方面からアプローチしてみました。ヨコハマベイという最西端のビーチを超えて車で行けるところまで行けば、やがて駐車場があります。道の終点なのでわかりやすいですね。

ここが一応、車でアプローチできる終点。周囲に車を停めるスペースがあります。この先も本格的な四駆であればまだ進むことができますが、道が悪いのでやめた方がよいです。ここから歩くことをおすすめします(Photo/Tomohito Ishimaru)

道路脇のこの看板が目印。ここからがトレイルの始まりです(Photo/Tomohito Ishimaru)

ワイキキからこの駐車場までは車で1時間半程度かかります。

駐車場周囲には少し手前にヨコハマビーチのトイレ、シャワーがあるのみで売店はありません。

水や食料は必ず事前に調達してから向かいましょう。

またここに限らずハワイの田舎は車上荒らしがあります。貴重品は絶対にクルマに残さないようにしましょう。

道はこんな感じで深く大きい水たまりや巨大な石がゴロゴロ。ローカルの一部は本格的な四駆で結構車で突っ込んで釣りなどをしていますが、レンタカー等で行くのは絶対にやめましょう (Photo/Tomohito Ishimaru)

駐車場から10分程度歩いたところで、海の視界が開けて遠くに鉄塔が見えます。そこが目指すカイナポイント。結構遠く感じるけど海を見ながら歩くとあっという間、なはず!?(Photo/Tomohito Ishimaru)

海を左手にひたすら歩きます。途中道が崩れているところがありますが、迂回路が必ずありますので周囲を見てください (Photo/Tomohito Ishimaru)

歩き始めて50分くらいで万里の長城のようなフェンスが立ちふさがります。でも大丈夫。ドアがあって簡単に中に入れます。このフェンスは主に野犬が中に入らないようにしているのです。ここから先がKena Point State Parkです (Photo/Tomohito Ishimaru)

フェンスにはここから先がアホウドリのサンクチュアリ(聖域)であることが説明されています(Photo/Tomohito Ishimaru)

英語ですがアホウドリ(アルバトロス)の説明ボードも設置されています(Photo/Tomohito Ishimaru)

カエナポイントに到着〜

フェンスを越えて10分程度。海沿いを歩いて合計1時間くらいかな。

見事カエナポイントに到着しました〜。

ここがオアフ島の西の先っぽです。なんもないのですが、運が良ければ周囲にハワイアンモンクシール(アザラシ)が寝そべっていることもあるそうです(Photo/Tomohito Ishimaru)

カエナポイントの手前にはコンクリート製の建造物の残骸があって、そこに腰掛けてのんびり海を眺めます。冬はクジラの潮吹きやジャンプも頻繁に見られますよ (Photo/Tomohito Ishimaru)

カエナポイントは最果てではあるのですが、トレイルとしては実は結構ポピュラー。

やっぱり端っこってみんな行ってみたくなりますよね(笑)

なのでローカルたちを中心に訪れる人はそれなりにいるので、トレイル中も結構人に会います。

だから迷うこともなくそれなりに安心して歩けますよ。道もほとんど平坦です。普通に歩ける人なら問題なく楽しめます。

保護されているアホウドリを撮影。雛もいたよ〜

今回カエナポイントを訪れたのは、カエナポイントそのものに行きたかったというのはもちろんですが、

ここに生息するアホウドリの映像を撮るためでした。

先に述べたようにここはアホウドリのサンクチュアリとなっています。彼らが子育てをしている巣もあるのです。

実際にカエナポイントに来ると、アホウドリが飛び回っています。

なかなかに素早く、写真におさめるのは結構大変です。保護されているためか人をあまり恐れないので結構近くに飛んできます (Photo/Tomohito Ishimaru)

粘ればこのようにルート上からでも近くで撮影することも可能です (Photo/Tomohito Ishimaru)

巣に集まる親鳥たち。巣へは近づけないので、望遠レンズで撮影します。これは300ミリレンズで撮影(Photo/Tomohito Ishimaru)

時期によっては雛鳥にも会えます。でも真っ黒で正直可愛くはない(笑) 大きさも親鳥とほとんど変わりませんでした (Photo/Tomohito Ishimaru)

公園内はルートが決められていて、野原に勝手に入っていくことは禁止されています。ルート上からアホウドリを観察しましょう (Photo/Tomohito Ishimaru)

さてアホウドリの巣ですが、カエナポイントへのルートから少しそれた場所にあり、海に向かってまっすぐ行くと、巣には気が付きません。

公園内に入って海へ向かう途中、ルートが右に折れる場所があります。ハレイワ方面に向かうショートカットになるわけですが、この先にがアホウドリの巣のビューポイントです。

具体的にはこちらのポイントです。

まさにこの場所に立って、東側15メートル先くらいに巣があります(※2017年4月現在)。親鳥たちが頻繁に飛来し、また飛び立つのでここにくればわかるはずです。

ちなみに上で紹介した写真もここから撮影したものです。

野鳥好きな方はぜひ訪れてみてください。
カエナポイントへのトレイル&アホウドリの観察の旅はいかがでしたでしょうか?

ここまでワイキキから車で1時間半。歩いて1時間と少し。
往復で6時間くらいの行程になりますが、チャンスがあれば訪れてみてください。とても気持ちのよいトレイルですよ。

さて、カエナポイントのトレイルはここまででも十分楽しいですが、実はもう一つカエナポイントでオススメの目的地があります。

長くなっちゃったんで、これについては次回の記事で紹介します。

お楽しみに〜!

Photo & Text by TOMOHITO ISHI”MARU” 石丸智仁

※本記事の写真及び文章の転載は一切禁止です

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フォトグラファーMaru

ハワイ・ワイキキ在住フォトグラファーのTOMOHITO ISHIMARU(石丸智仁)です。
こちらでは”Maru”と呼ばれています。
東京で13年間の出版社カメラマン生活を経てハワイに移住。
現地で日本やローカル向けの雑誌、広告等の撮影をメインに活動しています。
日本の書店に並んでいる女性誌や男性誌のハワイ特集、旅行雑誌、ガイドブックなどで僕の写真が使われていますのでぜひチェックしてみてください。

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