10月8日から始まったハワイのホテルのストライキ。キョーヤ・ホテルズ・アンド・リゾーツに属する5つのホテルの従業員が一斉にストライキを決行し、多くの従業員がホテルの周辺を大声をかけながら行進するなど、1週間近くが経過しているのにいまだに収束する影をみせていません。

現在ストライキが起きているハワイのホテルは次の5つのホテルです。ハワイ好きの方なら、どれも日本人旅行客の利用がとても多い人気ホテルだとわかるはずです。

＜オアフ島（ワイキキ）＞
・ロイヤルハワイアン

・シェラトンワイキキ

・ウェスティンモアナサーフライダー

・シェラトンプリンセスカイウラニ

＜マウイ島＞
・シェラトンマウイ

今回のストで従業員たちがホテル側に要求しているのは、賃金と労働条件の改善です。ハワイは生活費が高い場所なのに、従業員の賃金レベルは全米に比べると低く、2つや3つの仕事をかけもちする人も少なくありません。そのため、給料アップや労働条件面での改善をホテルに求めているんです。

ストの行進を行う彼らの胸には「One Job Should be Enough」の文字。つまり、「仕事は1つで十分であるべきだ！」と訴えているのです。

ストによりホテルの通常営業にも支障が出ています。レストランの営業で、アラカルトメニューの提供ができずにビュッフェスタイルに変更になったり、ゲストルームの清掃などもほとんど入っていないのだとか…。

それに、ホテルの正面玄関の前で、朝から晩まで、ストの一行が拡声器をもって行進をするので、騒音もひどく、静かなハワイのバカンスに水を差している感もあります。

ストライキの行進の雰囲気を写真に撮りました。ハワイで滞在中の観光客に混じって、こんな風に従業員たちが一日中行進を続けているんです。

ウェスティン・モアナ・サーフライダーは、正面玄関の真正面で行進が行われてます。

プリンセス・カイウラニでは、正面玄関前と、カラカウア通り沿い（ウェスティン・モアナ・サーフライダーのちょうど向かい）と数箇所でストの行進が行われています。

ホテル側はいまも従業員側の要求に応じる姿勢はみせていないとか。このストは一体どうなってしまうのでしょうか…。

スト開始からもう間もなく50日になろうとしていますが、まだストライキは続いています。（11月22日更新）
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。↓↓

2018年11月27日、51日間に及ぶストライキがついに終わることがわかりました。長期にわたるストでしたが、ついにホテル側の提示案に従業員側が合意しました。（11月28日更新）