10/8から始まったハワイのストライキ。間もなく50日目に突入!

オアフ島ワイキキのホテル4軒、マウイ島のホテル1軒、計5軒のホテルで10月8日から始まったストライキ。ワイキキでは、シェラトンワイキキ、ウェスティンモアナサーフライダー、ロイヤルハワイアン、シェラトンプリンセスカイウラニと、どれも日本人旅行客にはおなじみの大型人気ホテルばかりが、このストを行っています。

賃金アップと労働条件の改善を求め、従業員は一斉にストを続行。該当のホテルの利用客は、従業員の大半がストで出勤しないために、レストランの営業停止だけでなく客室清掃をはじめとしたサービスを十分に受けられない状態が続いているんです。

そんな状態が続くこと、1カ月以上。観光客もハワイのローカルも、誰もが早い解決をのぞいんでいたのですが・・・・。

労働者団体はホテル側の提案を拒否、スト続行へ!

ストが行われている5軒のホテルの運営元、キョーヤ・ホテルズ・アンド・リゾーツが先日発表した内容によると、ホテル側はストを行っているユニオン(労働者団体)へ、解決案を提示。しかし、ユニオンはそれを拒否したとのことです。

その提示案とは、賃金アップとハウスキーパーの仕事量の軽減。賃金については、ボストン、サンディエゴ、サンノゼ、シカゴなどの都市で行われたストで合意した時給よりも高いものだったそうです。

ユニオン側は「提示された時給アップでは、まだ十分ではない」と、従業員が元の労働に戻ることを拒否しているとのこと。今回のストのキャッチフレーズにもなっている「One Job should be Enough(1つの仕事だけでハワイで生活できるべきだ)」を実現するには、まだ不十分だと主張しているそうです。

ホノルルで生活するためには時給$39が必要!?

National Low Income Housing Coalitionの調査によると、ホノルルで2ベッドルームの部屋を賃貸で借りて、家賃の支払いを収入の30%におさえる場合、時給39ドルが必要だとか。

ハワイ全体の観光客数が増え、ホテル代金のアップとともにホテルの収益も上がって、さらにハワイ在住者にとっては生活費も上がっているのに、労働者の賃金の上昇率は低いままだと、ユニオンは指摘しているそうです。

観光客数増大のホリデーシーズンに打撃

サンクスギビングデー(感謝祭)では、ホテルではビュッフェやスペシャルディナーなどが催されるものですが、ストライキが行われているホテルではこれらのイベントはキャンセルされているそうです。さらに来月はクリスマス、年末年始と、観光客が増えていくホリデーシーズン。このまま、さらにストが長期化すれば、ホテル側にとっては痛い結果を招くこととなりそうです。

ストライキ終了へ

11月27日、ストライキが終了することがわかりました。51日間におよぶ長期ストライキが終了となりました。(11月28日更新)

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