カパフル通りのシンボルとも言える「レナーズベーカリー」の看板。
そのレトロ感あふれたロゴとキッチュな色合いがとても可愛いです！
この看板をバックに、ハワイ旅の記念写真を撮ったというアロハガールの皆さんもきっとたくさんいらっしゃるはず。

ポルトガルからの移民である先代の「レオナルド・レゴ」さんが、1952年に創業した「レナーズ・ベーカリ―」。
ある日レゴさんのお母様がポルトガル発祥のおやつ、揚げドーナツの「マラサダ」を作ってみては？との提案で、「レナーズのマラサダ」の販売が始まったそうです。

店内に入ると、古き良き時代のハワイを彷彿とさせるような空気が流れています。
創業から60年を超えた今も、朝から閉店時間の夜10時まで（金、土曜日は11時まで）お店の前には行列ができるほどの大人気店です。

ハワイ好きの日本人が選ぶハワイ・ランキング「111ハワイアワード」でも2年連続1位を獲得しました。
今年のアワード受賞式にも出席され、今回「アロハガール」の取材を快く承知して下さったのは、現社長フランクさんの右腕として働かれているビルさん。

受賞後のインタビューでも「2年連続で日本の皆さんに、レナーズのマラサダが美味しいと選んでもらえて、本当にハッピーだよ！」と、満面の笑みでインタビューに答えてくれました。
そんなビルさんが、いつもは取材のカメラが入ることができない「レナーズベーカリー」の工場内を案内して下さいました。

広い工場内は「え！ここでパンやマラサダが作られてるの？！」と驚くほどピカピカに綺麗でした！全てがきちんと整理されていて、どこもクリーン！
SNS映えすると日本人女子にも人気の、可愛いピンク色の箱も1つ1つ手でおられていました。

こちらでは職人さんが、パイを作っていらっしゃいました。
どの工程も機械化に頼らず、創業当時からのレシピを守りながら、丁寧に手作りされています。

マラサダももちろん創業以来変わらないレシピが守られています。
「他店とは全く違うプロセスで作られているんだよ。マラサダの生地もペーストも全てレナーズのオリジナル。秘伝の作り方を守っているんだよ。マラサダを揚げる時も単なるドーナツと違う、ここだけのディープフライさ。」とビルさん。

注文を受けて揚げられるマラサダは、ここでパラパラと甘いシュガーがかけられ、「レナーズのマラサダ」として出来上がるのです。

シュガーがかかったもの、シナモンがかかったものなど、中には何も入っていないシンプルなマラサダがこちら。ふんわりした生地の美味しさが引き立つマラサダです。

そして、プレーンなマラサダの中にクリームやチョコレートが入った、マラサダパフの中身は、ここで詰められていました！
このまま甘い香りのクリームだけを食べても美味しそう！

「先代も奥さんのマーガレットさんも本当によく働いたよ。何もかも最初から作り上げたからね。とにかくお客さんに喜んでもらえるようにってね。
だから私も、レナーズが有名になった今も、行列ができている駐車場に行き、お客さんたちの顔を見ているんだ。楽しそうに看板の写真を撮っていたり、マラサダを美味しそうに頬張ってくれたりしているのを見るのが本当に嬉しい。心から嬉しいんだ。」と、目を細めてビルさんが話してくれました。

創業から60年以上たっても変わらない美味しさ。
ロコたちにとっては、子どもの時から食べてきた美味しいおやつであり、ソウルフード。
観光客にもロコにも愛される「レナーズのマラサダ」は、先代、現社長、そして現場で働くビルさんたちが「食べてくれる人たちに喜んでもらいたい。」というシンプルな気持ちが形になったものでした。

だからこそ「レナーズのマラサダ」は、誰もがどこか懐かしさを感じる優しい味。
そんなハートに届く美味しさをもう一度味わいたくて、私たちはハワイに来るたびに「レナーズ」に帰って来たいと思うのですね。
「レナーズのマラサダ」が誰にでも愛される理由、少しだけわかったような気がしました。

きっと私たちはまた、あの行列に並んでしまう・・・。
そしてまたシュガーたっぷりのマラサダを頬張って、ハッピーになる・・・。
やっぱり私たちは、レナーズのマラサダが大好きです！

Leonard’s Bakery
レナーズベーカリー

933 Kapahulu Ave
(808)-737-5591
SUN-THURS: 5:30AM-10PM
FRI-SAT: 5:30AM-11PM