1 返済期間

アメリカの住宅ローンの多くが、15年ローンまたは30年ローンです。例えば、既存の住宅を30年ローンで組んでいた場合、リファインナンスで再び30年ローンを組むとなると、返済期間が長くなってしまいます。住宅ローンの支払いのうち最初の5~10年ほどは、ほとんどが利息の支払いにあたるため、リファイナンスで返済期間が長くなると、利息の支払いがかさむことになりかねません。できれば既存のローンの返済期間はのばさず、リファイナンスすることを考えてみましょう。既存のローンの金利より低い金利でリファイナンスを行えば、月々の支払額は大きく変わることなく、返済期間を短縮することだって可能かもしれません。

2 収入と預貯金額

リファイナンスを行うということは、住宅ローンの審査を再び受けるということ。つまり既存の住宅ローンの申し込みを行ったときと同じように、ローンの審査を受けることとなります。その審査でチェックされることに、収入や預貯金額があります。過去の確定申告や給与明細などの書類を提出して、ローンの支払いに十分な収入があるか審査されます。以前より収入が減った場合は、リファイナンスできる条件も変わるかもしれません。

3 クレジットスコア

収入と預貯金額とあわせて、リファイナンスの審査ではクレジットスコアについてもチェックされます。クレジットスコアとは、アメリカでのローンや保険、キャッシングなどの返済履歴をスコアで表したもの。ローンなどの返済を期日まできちんと行っていれば、スコアが高くなっていき、その人の信頼度をはかるものです。住宅ローンやリファイナンスの申し込みでは、必ずクレジットスコアも確認されます。クレジットスコアの平均点は650~750点程度で、750点以上なら優良、650点未満は要注意とみなされます。金利が低い良いタイミングでリファイナンスできるために、日頃からクレジットスコアを上げる努力を忘れずにしましょう。

4 各銀行の金利をチェック

リファイナンスを検討する際は、ぜひ定期的に住宅ローンの金利をチェックしましょう。既存の住宅ローンの金利がいくらか念頭において、今の金利がどのくらいか確認することで、リファイナンスを効果的かつ最適なタイミングで行うことができます。また金利はそれぞれの金融機関によって異なるため、ぜひ複数の金融機関の金利を確認しましょう。

5 複数の銀行から見積もりをとる

リファイナンスを考えるときは、まず金融機関にローン残高などの情報を知らせて、見積もりをもらいます。このとき、ひとつの金融機関にだけ決めるのではなく、ぜひ複数の金融機関に見積もりを依頼しましょう。複数の金融機関から見積もりをとることによって、金利や手数料、条件などを比較して、自分にベストなものを選ぶことができるようになります。

6 コロナの影響で手続きの期間は長期化

最後に、新型コロナウイルスによる影響でリファイナンスの審査にかかる期間が延びていることを忘れずに覚えておきましょう。リファイナンスの申請には、確定申告の写しや雇用証明書などさまざまな書類の提出が求められますが、それらの書類を準備する時間も、書類を提出してから審査される期間も、従来より長くかかることが予想されます。予め、長期化することを見込んだスケジュールを考えておきましょう。

新型コロナウイルスの影響で金利が下がっている今、住宅ローンの支払い額や返済期間を変更する大きなチャンスです。リファイナンスを有利に進めるためにも、ぜひここで紹介したポイントについて確認してみることをおすすめします。

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