リファイナンスとは?

英語で「ファイナンス(finance)」は「融資する」という意味があり、ローンを組むことを指します。そして「リファインナンス(refinance)」は、ローンの借り換えを言います。リファイナンスでは、現在組んでいるローンを一度完済して、また新たにローンを組み直します。日本の住宅ローンは金利がとても低いですが、アメリカではそれよりも金利が高くなります。そのため、既存のローンの金利よりも現在の金利が下がったときにリファイナンスすることで、月々の返済額を下げることができるため、リファイナンスが積極的に活用されているのです。

リファイナンスの目的は?

リファイナンスの目的は、上述したように金利が下がったときに行うことで、月々の返済額を下げることが挙げられます。また、返済期間を短縮したり、延長したりすることもできます。さらに、最初は変動金利で組んだローンを固定金利に変更したい(その逆もあり)というケースもあるでしょう。

リファイナンスのメリット

リファイナンスを行う最大のメリットは、金利が下がったタイミングで行うことで支払額を下げられることでしょう。例えば50万ドルを30年の固定金利でローンを組んだ場合、金利が6.0%なら月々の返済額は3000ドルですが、金利が3.0%なら2110ドルですみます。さらに返済総額についても30万ドル(約3200万円)近くの差が出てきます。また返済期間を短くしたり逆に長くすることも可能で、それぞれの家計の事情にあわせてローンの支払い設計を再度立てることができるのです。不動産を購入したときより金利が下がったタイミングでリファイナンスを行うと、より大きなメリットを得られるでしょう。

リファイナンスのデメリット

ただしリファイナンスを行うには、費用がかかります。リファイナンスのコストには、クロージングコスト、弁護士費用などが含まれており、低金利で組みなおす場合ほどコストも高くなるのが一般的です。リファイナンスの費用は、ローンの残高などの諸条件により異なりますが、借入元本の1%程度はかかると言われています。ただリファイナンスにかかる費用もすべて含めて、新しいローンを組みなおすことも可能です。そうすれば現金を持ち出すことなく、借り換えることができます。ただしそのような場合、リファイナンス費用にも利息がかかっていくことは理解する必要があります。

リファイナンスを検討するタイミング

リファイナンスを行うことで、月々の返済額を少なくできるとご紹介しましたが、リファイナンスには費用がかかることを忘れてはいけません。費用も含めて考えたとき、リファイナンスを有効に利用できるタイミングとして、「金利が1%下がると、リファイナンスで得する」とよく言われています。既存の住宅ローンの金利が5%の場合、金利が4%より低くなったタイミングでリファイナンスすると、結果的に得をするということ。逆に、4.2%や4.3%でリファイナンスしても、損する可能性もあるということです。また近い将来、所有物件を売却する可能性がある場合も、リファイナンのメリットを受けられる可能性は低くなるでしょう。

リファイナンスの相談はどこにすべき?

リファイナンスの相談窓口となるのは、「ローンオフィサー」と呼ばれる各金融機関の融資担当者です。現在の金利がいくらなのか、現在リファイナンスを行った場合、月々の返済額がいくらになるか試算して、アドバイスもしてくれるでしょう。リファイナンスに興味を持っている方は、一度ローンオフィサーに相談してみましょう。

新型コロナウイルスの世界的な拡大で、アメリカやハワイの住宅ローンの金利が下がり、リファイナンスを行う方が増えています。ハワイの不動産を賢く所有するためにも、リファイナンスについても目を向けてみてはいかがでしょうか。

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