ハワイ島在住不動産エージェントに聞いた 購入前に知っておきたい、ハワイ島不動産の魅力とチェックポイント
オアフ島から飛行機で約45分のハワイ島は、トロピカルな果樹や花に囲まれたハワイ州の中で1番大きい島。カメハメハ大王が生まれた場所であり、晩年を過ごしたのもこの島です。また、ホノルルに次ぐハワイ州第2の街「ヒロ」もハワイ島にあります。そんなヒロの街を拠点に活動されている不動産エージェント、ウィンストンあつこさんに、ハワイ島不動産の魅力と購入前に知っておきたいチェックポイントを伺いしました。
オアフ島ではなく、ハワイ島に不動産を持つ魅力は?
ハワイ諸島で最も面積が広い「ビッグアイランド」ことハワイ島は、高層ビルやコンドミニアムが多く立ち並び、観光客であふれる「ホノルル」のあるオアフ島とは違った、ハワイらしさが残る、のどかで自然豊かな楽園です。
ダイナミックで壮大な自然や、おおらかな雰囲気に惚れ、ハワイ島に移住してくる日本人も増えています。
この島では全米の各地にあるような高層コンドではなく、トロピカルな果樹や花に囲まれた、オーシャンビューの広い敷地の邸宅に住むことが可能。多くの日本人も別荘として戸建住宅を購入しています。
また、オアフ島のような交通渋滞や騒音、ホームレス問題などから離れることができるのもポイントです。
ハワイ島は広いですが、 各エリアで不動産の特徴や違いなどがありますか?
大きく分けて「ヒロ」の街がある島の東側は、雨が多く、トロピカルな植物が良く育つ気候です。
ハワイ島の中で一番大きな市である「ヒロ」の街の人口は約45,000人。「ハワイ大学ヒロ校」をはじめ政府機関、医療施設等が集中しています。世界各国の天文学研究機関の天文台があるマウナケア山頂へのアクセスが良いため、日本の「すばる望遠鏡」をはじめ、多くの望遠鏡関連の会社が「ヒロ」にあります。
また、日本国外最古の神社「ヒロ大神宮」もあり、日系人が多く住んでいるなど、日本人には親しみやすい場所ということも魅力のひとつだと思います。
不動産の特徴としては、戸建住宅に住んでいる人たちが多いエリアで、売買物件は戸建てが中心です。かなり古い住宅も多く、たまに売り出される新築物件は、値段が高くなっています。
また、ダウンタウンの海沿い地域に開発計画があり、今後発展していくことが予想されます。
一方、日本からの直行便も飛んでいた(※現在コロナ禍のため運休中)「コナ」のある西側は、雨が少なく晴天の日が多い、観光に適した街です。
そのため、大型のリゾートやタイムシェアを含めたホテル、コンドミニアムが増え、観光客メインの街になっています。
西側の物件は、別荘やバケーションレンタルとして所有している人も多いです。
「コナ」から北側の「ワイコロア」にはコンドミニアムや高級感漂う住宅街があります。雨がほとんど降らず、周辺には真っ黒な溶岩台地が広がっており、樹木を育てるのにやや手間がかかりますが、晴天の日が多く、また、街の灯が明るくなりすぎないよう工夫されているため、夜は美しい星空が眺められる街です。
全体的に言えることとして、不動産価格は、高級住宅が多い西側の方が東側より高くなっています。
また、島全体の南側と北側でも大きな違いがあります。
島の南側は、キラウエア火山があり、活発な火山活動をしていることでも有名です。溶岩流のリスクがあるエリアは不動産価格も安くなっており、リスクの低い北側は不動産価格も高くなっています。
島の北西部の海沿いのエリアには、敷地は狭くても贅沢な造りの豪邸が多く見られます。
ハワイ島の中でおすすめのエリアや今後注目のエリアはどこですか?
「ヒロ」の北側に位置する「ハマクアコースト」はラバゾーン8(※下記マップ参照、数字が高い方がより安全)という大変安全な地域で、土地は肥沃で植物が良く育ち、空気が非常に綺麗な地域でおすすめです。
「ハマクアコースト」には、5~20エーカーという広大な敷地に馬を所有している人も多く、敷地内に川や滝が流れているような全く違った豊かさを満喫できる物件がありますが、そのような希少な物件は稀にしか出ない為、取引件数はとても少ないです。
また、東側で一番不動産取引が活発なのがヒロより南側の「ケアアウ」という街にある「ハワイアン・パラダイス・パーク」です。約9千区画あり、ほとんどが1エーカーほどのゆったりとした広さの敷地がある地域です。
ヒロよりも不動産価格が低いので需要が高く、新築物件も次々に建っており、最近は価格が急上昇しています。
因みに、昨年、アロハ不動産のお客様もこのエリアに程近いエリアの土地を売却されましたが、予想より高い価格で売却することができました。
今はどこの地域でも不動産価格が急上昇していますが、島の北側のエリアは、溶岩流のリスクもが低いこともあり、東側・西側関わらず、将来的に不動産価格の更なる上昇が期待できるエリアだと思います。
ハワイ島の火山噴火の危険性はどうですか?
上記の通り、溶岩流の危険度を表すラバゾーンマップをご覧いただければ分かりますが、南側の方が危険度が高いため、不動産価格が安くなっています。
おすすめエリアとしてご紹介しました「ハマクアコースト」は、前述の通りラバゾーン8のため、とても安全です。
また、キラウエア火山活動があっても、海側から貿易風(※赤道に向けて吹く偏東風のこと)が吹いてくるおかげで、空気が澄んでいます。
しかし、西側は火山噴火があると貿易風にのって火山灰が多く舞ってしまい、火山灰の影響を受けることがあります。
まとめ
オアフ島とは異なるハワイ島の不動産の魅力とチェックポイントについてウィンストンあつこさんにお伺いしましたが、いかがでしたか?
思う存分自然を満喫したい方にはおすすめの島ですね!
現在コロナ禍のため運休となっている日本から「コナ」への直行便ですが、現在もホノルルを経由することでハワイ島に行くことができます。
事態が収束されて直行便が再開されたら、日本からのアクセスも良くなり、さらに魅力が増しそうですね。
ハワイ島の不動産についてのご相談は、ウィンストンあつこさんに是非お問い合わせしてみてください。
●ウィンストンあつこ
米国ネバダ州で11年、ハワイ州で8年もの間、不動産取引の経験を積んだリアルター。世界47ヶ国にある大手不動産会社、「Coldwell Banker」所属。2021年の実績で「Coldwell Banker International President’s Circle Award」(47ヶ国でTOP7%)を受賞。不動産状況に精通しており、迅速な不動産取引と銀行所有・担保割れ物件等を含めた豊富な取引経験から、米国内はもちろん、日本や海外の顧客からの信頼も高いと評判です。
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