1 玄関スペースがない

日本の住宅なら、玄関には靴を脱ぐスペースがあり、廊下を隔てて各居室があるのが一般的でしょう。でもハワイの住宅のほとんどが、そのような玄関スペースはありません。玄関の扉を開けると、すぐリビングルームがあったり、日本では「勝手口」と言われるキッチンのすぐ横にある扉が玄関だったりします。アメリカでは住宅の中でも靴を脱いで暮らす習慣がないことから、玄関を設ける必要性がなく、このような住居スタイルになったのかもしれません。中には、玄関スペースのようなエリアが設けられている物件もありますが、そのようなケースは少ないでしょう。

2 靴を脱いで生活する家庭が多い

アメリカでは靴を脱がずに、自宅の中でも土足のまま生活する文化があります。しかし、日系人や在住日本人が多く、日本の文化があちこちに残っているハワイでは、日本と同じように靴を脱いで生活する家庭が少なくありません。そのような家庭の場合、玄関の外や玄関を開けてすぐに靴を脱ぎます。玄関スペースがない物件では、玄関の近くに玄関マットやシューズボックスを置いて、自分で「玄関スペース」を設けるといいかもしれません。

3 間取図がない物件が多い

日本の住宅販売や賃貸情報では、間取図は欠かせません。しかしハワイでは、間取図がない物件がかなり多いです。なぜなら、ハワイでは築年が数十年経った古い物件の取引が中心となっているため、間取図のような資料が残っていないことが多いからです。そのため、不動産のウェブサイトでは室内の写真や物件情報のみが掲載されている場合がほとんどなのです。仮に間取図があった場合でも、実際の間取と異なる場合があるため、参考として、現地で自分の目で確かめることが大切です。

4 電化製品付きの物件が多い

ハワイの不動産売買では、「アプライアンス」と呼ばれる電化製品が備え付けられた状態で取引されるのが一般的です。アプライアンスには、冷蔵庫、食器洗浄機、電子レンジ、オーブン、電気コンロ、洗濯機、乾燥機などが含まれます。もし物件を購入する場合は、それらの電化製品はそのまま自分が引き継ぐこととなりますので、物件購入前にいつ購入したものなのか、故障などは起きていないか等を確認する必要があります。

また「家具付き」や「一部家具付き」として売買される物件には、アプライアンス以外にベッドやソファ、照明などの家具・家電が含まれることとなります。何がついているのかは、売主により異なりますから、購入前に物件担当者に詳細を確認しましょう。

5 バスタブ・洗濯機がない物件がある

日本ではバスタブにお湯をためて入浴する習慣がありますが、アメリカはシャワーのみが基本。そのためバスタブがなくシャワールームのみの場合や、バスタブがあっても浅くてお湯をためられない場合が少なくありません。ハワイでも日本と同じようにお風呂に入りたい方は、大きめのバスタブ付きの物件もありますので、バスルームの仕様についても、よく考えてチェックすることをおすすめします。

またコンドミニアムでは、洗濯機と乾燥機が物件についていない場合があります。そのようなコンドミニアムでは、共有のランドリールームが設けられています。あとから自分で洗濯機と乾燥機を部屋に設置したいと思っても、建物の配管設備の関係で設置できない場合がありますので、事前に設置の可否を確認しておくことをおすすめします。また、有料か無料か、使用できる時間帯に制限がないか等を確認しておくとよいでしょう。

6 ガスコンロと洗浄機能付きトイレは珍しい

日本では都市ガスが普及していて、キッチンではガスコンロを使っている家庭がほとんどでしょう。でもハワイのキッチンコンロは、電気タイプが多数派。古い物件のキッチンでは、電熱線がグルグルと蚊取り線香のように渦を巻いているコンロをよく見かけます。

また日本では洗浄機能付きトイレが広く普及していますが、ハワイの物件で見かけることは稀。もしハワイの物件に洗浄機能付きトイレを設置したい場合は、電気工事と水道工事が必要になり、日本で依頼する場合より大がかりになり、費用が高額になる可能性が高いので気を付けましょう。

7 コンドミニアムにプール&BBQグリル付きは当たり前

日本で「プール付き物件」と聞くと、豪邸をイメージされるでしょう。でもハワイのコンドミニアムでは、高級な物件はもちろん、中級クラスの物件でも、小さめのプールと共用のBBQグリルが設置されている場合が多いです。プールサイドでのんびりしたり、家族とBBQを楽しんだりと、日本ではなかなか味わえないような非日常のステイを楽しめるでしょう。

日本で慣れ親しんだ生活スタイルとハワイでの生活スタイルは異なる点も多くあり、最初は驚くことも多いかもしれませんが、事前にこういった情報を入手しておくことでハワイライフをより一層充実することができるでしょう!

知らないと最初はビックリしてしまうことがあるかもしれませんが、こんな日本とハワイの違いも面白い体験だと思って、ハワイでの住宅選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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