2021年3月のバケレン稼働率は62.3%

ハワイ州観光局発表のデータによると、2021年3月にハワイを訪れた人は43万9,785人。2020年3月の訪問者数は43万4,856人でしたので、1年前とほぼ同じ数の人々がハワイを訪れました。ちなみに2020年は新型コロナウイルスの影響で、3月26日から14日間の自己隔離が始まりましたが、それ以前は従来通りの観光客数だったので、2021年3月の訪問者数からハワイの観光業がコロナ前の水準まで戻ってきているとわかるでしょう。

そして、そのような観光客の多くがバケーションレンタルを宿泊先として好んでいるようなのです。同じくハワイ州観光局のデータによると、2021年3月のハワイのホテル稼働率は43.1%。それに対し、同月におけるハワイのバケーションレンタルの稼働率は62.3%でした。

バケーションレンタルの宿泊費用はホテルより低く抑えられることが、特徴のひとつです。

1室あたりの宿泊費がホテルに比べて比較的安く、しかもハワイのホテル宿泊費は高いので、滞在先としてバケーションレンタルが選ばれるというのは納得できるかもしれません。

そこで、ハワイのバケーションレンタルの魅力について改めて考えてみましょう。

バケレンはホテルより宿泊代金が安い

ホテルの1泊1室あたりの宿泊費は、ハワイ州全体の平均が284.73ドルで、オアフ島ワイキキに限ると173.18ドルです。それに対して、バケーションレンタルの1泊1室あたりの宿泊費は、ハワイ州全体の平均は248.14ドルで、オアフ島ワイキキでは149.50ドルです(2021年3月のデータ)。

バケーションレンタルは、「宿泊費を抑えて、ハワイ旅行を楽しみたい」という観光客のニーズに合致するわけです。

バケレンはリゾートフィーがかからない

ホテルの宿泊費が高い理由のひとつに、リゾートフィーを設けているホテルが多いことがあるでしょう。リゾートフィーは宿泊者全員が請求さる施設使用料のこと。リゾートフィーの代金には、ホテル内でのインターネットの利用や、各種施設の利用料が含まれており、宿泊者はそれらの使用の有無を問わず支払わなければなりません。リゾートフィーは、1泊1室あたり数十ドル程度に設定されている場合が多く、連泊すればそれだけの加算となります。

一方、バケーションレンタルにはそのようなリゾートフィーを設定していないことがほとんどなので、利用する観光客からすると「よけな出費がかからない」と感じられるでしょう。

キッチン付きで、暮らしている気分を味わえる

バケーションレンタルでは、コンドミニアムの1室や戸建て住宅を1軒そのまま貸し出します。そのため部屋にはキッチンが付いており、観光客は地元のスーパーで食材を購入して、自炊する楽しみがあります。ホテルでもキッチン付きの部屋はありますが、簡易的なものが多く、フルサイズのキッチン付きの部屋があり、ハワイに暮らしている気分を味わえるのはバケーションレンタルならではの魅力です。

長期滞在向き

2021年3月のハワイ旅行者の平均滞在日数は9.69日と、前年より6.4%長くなっています。「せっかくハワイに行くのだから、少しでも長く滞在したい」という気持ちが働くせいか、これまでより長期滞在が多くなっているようです。そんな長期滞在にピッタリなのが、安価に宿泊でき、自由にキッチンで料理ができ洗濯もできるバケーションレンタルです。このような長期滞在の傾向はまだしばらく続くかもしれません。

より安全なステイができる

ハワイの各ホテルは、チェックインとチェックアウトは通常対面で行われます。現在は、対面での対応を極力簡略化するなど、さまざまな新型コロナウイルスの感染対策を行っています。一方、バケーションレンタルの場合は、事前に管理会社と宿泊予約などのやりとりを完了しておけば、チェックインからチェックアウトまでほとんど人と接触せずに済む場合があるでしょう。この時期は安全面も含め総合的に考えて、バケーションレンタルが宿泊先の候補に上がることは自然なことかもしれません。

体験型のハワイ旅行にピッタリ

アフターコロナの旅行業では、ハワイでしか行けない特別な場所やハワイならではの地産地消の料理など、体験型のスタイルがますます求められるようになると言われています。そんな自由な旅のスタイルには、パッケージ化された従来の旅行よりも、もっと自由度の高い滞在先が求められるようになるでしょう。そんな旅行にバケーションレンタルは最適。自由にその人らしいハワイ旅行を楽しめると、バケーションレンタルの注目度は上がっていくのではないでしょうか。

ワクチン接種を積極的に進め、世界でもアメリカ経済はいち早く、コロナ禍での落ち込みから回復すると予測されています。そんな景気回復を受けて、ハワイのバケーションレンタルも好調に動いていくと考えられます。今後の海外不動産投資として、バケーションレンタルについて考えてみるのもいいかもしれません。

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