カカアコはどこ?

カカアコと言えば、ハワイの不動産市場で決して外すことのできない注目のエリア。次々と高級コンドミニアムが建設され、周辺には話題のショップやレストランがオープンする、オアフ島でもっともホットな場所です。そんなカカアコがどんな地域なのか、歴史や現在の都市開発計画などについて、改めてご紹介しましょう。

まず最初に、カカアコがどこにあるのか確認しましょう。ハワイ最大のショッピングセンター「アラモアナセンター」があるアラモアナ地区の西隣にワード地区がありますが、そのワード地区を含み、ダウンタウン地区の手前までの一帯がカカアコ地区です。具体的には、アラモアナセンターの西端にあるピイコイストリートから、ダウンタウン地区手前のパンチボウルストリート手前あたりの地域が、カカアコになります。

カカアコへのアクセス方法は?

ダニエルKイノウエ国際空港からカカアコまでは、車で20分ほど。ワイキキからは車で15分ほどで、アクセスできます。カカアコ地区の中でも東側(アラモアナ側)の地域なら、アラモアナから徒歩で行ける距離です。



また、現在建設が進んでいるハワイの高速鉄道「HART」は、オアフ島西側のエリアから、ダニエルKイノウエ国際空港やカカアコを通り、アラモアナが終着駅となる予定です。このHARTが完成すれば、カカアコの交通アクセスがさらに良くなるため、カカアコにある不動産の価値が上がると見られています。

カカアコはカメハメハ1世が住居を構えた場所

カカアコはかつて、ハワイ王族のゆかりの地でした。ハワイ王国を建国したカメハメハ1世がカカアコに住居を構え、さらに港を作ったのです。これにより貿易や人の行き来が盛んとなっていきました。またカカアコには昔、塩田が多くあり、塩がたくさん作られていました。カカアコにある商業施設「SALT」の名前は、そんな歴史に由来しています。

倉庫街からウォールアートの街に

ハワイ王族が暮らしていたカカアコは、ハワイ州の主要な港のあるホノルル港が近いこともあり、ホノルル港の倉庫街として発展していきました。今では新しいコンドミニアムが連立する地域ですが、それまでは工業地帯といった雰囲気で、観光客の姿など見ることはない治安の良くないエリアでした。



そんなカカアコが変化していったきっかけが、「パウワウ・ハワイ」と呼ばれるアートイベントです。アーティストたちが倉庫の外壁や建物の壁いっぱいに個性的な絵を描き、巨大なウォールアートがどんどん生まれていったのです。これによって、それまでは殺風景だった一帯が、屋外美術館のように楽しく明るい地域に生まれ変わっていきました。今では「ハワイのフォトジェニックなスポット」として、数々のガイドブックに取り上げられ、カメラを手にした観光客が多く集まる人気のエリアに変貌しました。

都市開発計画が進行中

カカアコがウォールアートで注目を集めるようになっていくと同時に、2012年からカカアコの大規模な都市開発計画が発表されました。これは約20年にわたって、カカアコ地区におよそ20棟のコンドミニアムを建設し、新しい街を作るという計画。現在は、この計画の真っ只中にあるのです。



ワード地区には「ワードセンター」と呼ばれるショッピング施設がありましたが、この都市開発計画に伴い、ワード・ウェアハウスなどの一部施設が取り壊され、どんどん新しい街へと変わってきています。

カカアコでは毎週土曜日のファーマーズマーケットが人気

最後に、カカアコで今人気のイベントをご紹介しましょう。それが、カカアコのファーマーズマーケットです。毎週土曜日の朝8時~12時頃まで開かれており、地元の農家が新鮮な野菜や果物を販売したり、ハワイのレストランが料理を作ったりして、カカアコ地域を盛り上げています。



新型コロナウイルスの影響で、一時は中止となっていましたが、現在では多くの地元の人々がこのファーマーズマーケットに訪れて、家族や友達同士での買い物やグルメを楽しんでいます。

カカアコがハワイ王族ゆかりの地だったと知ると、ますますカカアコが魅力的に見えてくるのではないでしょうか。ハワイの不動産を調べるのと合わせて、歴史についても掘り下げてみると、新しい発見ができるかもしれません。

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