ハワイの不動産価格は、そのときのマーケットの状況やハワイの経済状況によって変動します。

すると、早めに不動産を買った方がいいのか、それとももう少し様子を見た方がいいのか、どのタイミングで不動産を買うべきか迷いが出てくるかもしれません。

それに、ハワイで物件選びを行っている人の中には、「今すぐ欲しい」と積極的に探す方と、「いつか欲しい」と将来的な希望として思っている方がいて、その思いの度合いはそれぞれ違うものです。

そこで、ハワイの不動産の「買い時」がいつなのか、買い時をどうやって見極めればいいのか4つのポイントについてご紹介しましょう。

不動産を購入するときに、やはり一番考えなければいけないのは、自身の収入でしょう。現在の毎月の収入と支出の金額、さらに貯蓄額がいくらか整理してみましょう。十分な貯蓄があり、それで不動産を購入してもゆとりがあるなら、問題はありません。でも投資物件として収入を得ることを考えるのなら、どのくらいの金額が収入として見込めるのか、さらに住宅ローンを組むならその支払いについても考えなければなりません。それに将来、万が一収入が減る可能性だってあるかもしれません。不動産の購入は決して簡単な買い物ではありませんし、後から生活が苦しくなるような無理をすることは危険です。

不動産を買うタイミングは、結婚や出産で家族構成が変わるとき、転職や引っ越しでライフステージが変わるときが多いもの。特に日本の方がハワイの不動産購入を考える場合は、仕事の都合や子供の留学でハワイに移住することになるケースも考えられるでしょう。

また日本を拠点に生活しながら、ハワイの不動産投資を考える場合でも、さまざまなライフステージの変化は、不動産購入のきっかけのひとつとなるかもしれません。

ハワイの不動産マーケットの状況についても、目を向けてみましょう。売りに出ている物件に対して、購入希望する人の方が多い場合は、売る側に有利となる「売り手市場」となって、販売価格も高くなる傾向があります。一方、販売されている物件数が購入希望者より多い場合は、買う側がたくさんの物件の中から選ぶことができる「買い手市場」となります。販売物件に複数のオファーが入ることは少なくなるため、買い手の方が価格交渉しやすく有利となります。売り手市場か買い手市場なのか、担当の不動産エージェントに聞いてみましょう。

例えば、売り手市場になっているときに、物件の購入を特別急いでいるわけではないなら、マーケットが落ち着くまで様子を見るというのもひとつの選択肢となるでしょう。

住宅ローンを利用して不動産を購入する方は、住宅ローンの金利も気になるところ。金利が1%違うだけで、毎月の支払額も支払総額もかなり変わるもの。それによって購入できる物件の予算さえ、変わってくる可能性もあります。不動産を購入したいと思ったときは、そのときの金利がいくらなのかチェックして、金利の動向にも目を向けると良いでしょう。

これらの4つのポイントを考慮して、結論として言えるのは、その人が「家を買おう」と思ったときが「買い時」ということ。ハワイの不動産市場や経済動向、住宅ローンの金利など、ある程度の先行きは予測できますが、新型コロナウイルスの発生のように、誰にも予測不可能な事態が起きることだってあり得ます。

「あと3年くらい先延ばしにしよう」と思っても、3年後には不動産価格が上がってしまい、買える物件のランクを落とさなければならなくなるかもしれません。もちろん、その逆のケースも起こる可能性はありますが、あまり長いこと持ち越す必要はないかもしれません。

結局、気に入った物件に出会って、それが自分たちの予算内で買えるものなら、その人たちにとって買い時と言えるのではないでしょうか。

ただ、特定の物件を気に入ってそれをどうしても欲しい場合は、その物件で売りに出されるものが出てくるのを待つ方法もあります。ただ長いこと待っていても、その物件から売りに出される部屋があるかは誰にもわかりませんし、販売価格が高くなったりする可能性があることは理解しておきましょう。

不動産の購入で、多くの方が直面する「今買うべきか？待つべきか？」という問題。後悔しないためにも、これらのポイントやさまざまな方からのアドバイスなどを参考にしてみてはいかがでしょうか。