こんにちは、アロハガール探検隊のゆきです。今日はワイキキからちょっと離れたパリルックアウトの麓、緑が多くてとても気持ちの良い場所にある、Queen Emma Summer Palaceに行ってみたのですが、ちょっと待って！エマ王妃のこと何も知らない！！知識ゼロ！ハワイ在住として恥ずかしいくらいゼロ！

ということで、まずはエマ王妃のことを学ぶところから。

エマ王妃とは、ハワイ王国カメハメハ4世の妻。1936年にホノルルで生まれ、20歳で結婚、息子であるアルバートが産まれ、このサマーパレスで親子3人幸せな時間を過ごしたということです。しかしそんな幸せもつかの間、アルバート王子は4歳で亡くなってしまい、その後まもなくカメハメハ4世も亡くなってしまうという悲しい出来事を経験します。

悲しみにくれる王妃が心の支えとして愛し、時間を過ごしたのがこのサマーパレス。一見、パレスというにはコンパクトな建物ですが、緑に囲まれた宮殿の中にはハワイ王族や、エマ王妃たちが実際に使用した家具や調度品がぎっしり展示されています。

このサマーパレスを訪れるにはオンラインでの予約が必要です。ガイド付き、なし、がありますが、英語がわかるのであれば絶対Docent（ドーセント）と呼ばれるガイドがついたツアーがおススメです。30分ほどの短いツアーですが、ドーセントの方の専門知識量がものすごく！たった30分なのに、今まで知らなかった情報が山のように！！

中に入ると（注：宮殿内はハワイらしく、土足厳禁です！入り口で履物を抜いでから入ります。穴の開いた靴下とか履いていかないように！）そこはエマ王妃が来賓とのガーラのために特別に作らせたという小さいながらも高貴な雰囲気があふれる部屋。

カヒリと呼ばれる王室で特別な機会にしか使用されない羽でできたものや、羽毛でできたマントが出迎えてくれます。これは見るだけだと「へー」で終わってしまうのですが、ドーセントの方の説明を聞くと本当に興味深いのです。

特に、このマントなどは、すべてハワイ固有の鳥の羽でできていますが、鳥を殺したわけではなく、落ちている羽を集めたり、少しだけ羽をいただいて、逃がしたりと、ハワイらしい、自然を尊重する方法で作られています。

そのうえ、このマント、英国王室にギフトとして送られたのですが、あちら側ではいったいどうしたらいいかわからず、ずっと開封もせずどこかに置き忘れていたそうな！それが、あるときに発見され、完全な形のまま（だって開封されてないんだもんね）ハワイに返還されたんだそうです。

こういった、他では聞けないような興味深い話しが山盛りです！

エマ王妃たちの寝室や、4歳で亡くなってしまった王子のために特注でつくらせたゆりかごなど、一つ一つにたくさんの歴史的背景、エマ王妃の人生が刻まれています。

ダイニングなど他のお部屋や調度品もすばらしく、エマ王妃の博識さがうかがわれました。
それもそのはず、エマ王妃、大王と王子を失くしたのち、世界各国を回り、ハワイにたくさんの新しいアイデアを持ってきた人でもあるのだそうです。

イングランド教会をハワイに招いてハワイ教会を建てたり、現イオラニ学校の基礎を築いたのもエマ王妃。現在ではハワイ州最大の市立病院であるクイーンズ病院を設立したのもエマ王妃。その数々の功績はすばらしいものがあります。

見て説明を聞くだけでは物足りない！または英語がわからないからドーセントツアーはちょっとな。。。という方は、パレスで開催されているイベントに参加してみてはいかがでしょう？


サマーパレスでは定期的に、キルト、フラ、ハワイアン風のヨガ、など誰でも参加できるクラスが開催されています。サマーパレスの中も荘厳で美しいのですが、パレスの庭の落ち着くような美しさも魅力です。こんな素敵な環境でクラスに参加したら、一生の思い出になるのではないでしょうか？

見て良し、ツアー良し、クラス良し、あまりメジャーではありませんが、本当に行ってよかったと思えるクイーンエマのサマーパレス、機会があったらぜひ足を運んでみてくださいね！