マウイ島の象徴”Haleakala” が山の撮影におすすめな理由
海だけではなく山もステキなハワイ。中でもマウイ島のマウナケアは山の撮影にとってもオススメ。その理由は。。。
こんにちは。ハワイ在住”トレッキング”フォトグラファーのマルです。
今回フォトフィールドとして紹介するのはマウイ島の象徴する山、ハレアカラ。その標高は3055m。
国立公園となっており、また古くから神聖な場所としてハワイアンから崇められている場所でもあります。
ハレアカラはハワイ島のキラウエアと異なり、休火山ですので噴煙を吹いているわけではありません。
またハワイ島の有名な休火山としてハワイ島にマウナケアがあります。こちらの標高は4205m。
マウナケアは日本の天文台スバルも設置されていて、星空観察ツアーのメッカになっておりご存知の方も多いことでしょう。
でも、”山頂からの写真を撮る”という目的で訪れるなら、マウイ島のハレアカラがオススメです。
フォトグラファーにハレアカラがオススメなわけ
ハレアカラが標高3055m。マウナケアは標高4205m。
その標高差は1000m以上あり、なんとなく写真を撮るならより高い位置に行けるマウナケアのほうが良いと思うかもしれません。
でも実際はそうではありません。フォトグラファーにハレアカラをオススメする理由は以下の3つあります。
1 ハレアカラはレンタカーで自力で山頂まで行ける
ハレアカラは山頂までレンタカーで自力でたどり着くことができます。道は全て舗装されています。
冒頭で「ハワイ在住”トレッキング”フォトグラファーのマルです。」なんて書いてますが、実際にハレアカラでは歩く必要はほとんどなし(笑)
対してマウナケアは途中のオニヅカインフォメーションステーション(標高2800m)まではレンタカーで行くことができますが、その先の頂上へは基本的にレンタカーでは行けません。
オニヅカインフォメーションセンターより上はその多くの道が舗装されておらず、4WDしかアクセスできません。また万一の場合レンタカー保険もここは適用外になっています(一部マイナーなレンタカー会社が保険適用の貸し出しをしているところはあります)。
そのため観光客が山頂に行くためには、原則ツアーに参加することになります。ツアーは一般観光客には便利なのですが、山頂での滞在時間はせいぜい数十分。写真を撮る時間としては十分ではありません。またツアーに参加すればそれだけコストもかさんでしまいます。三脚等たくさんの荷物があるフォトグラファーには不向き。
レンタカーで自力で行けば(運転には細心の注意を!)、自分の好きなタイミングで、好きなだけ時間をかけて写真を撮ることができます。時間を気にせずに安心して粘れる、そして気軽にアクセスできるという点で、ハレアカラが写真撮影には圧倒的に有利です。
2 滞在の制限時間がない
ハレアカラは閉山時間等はなく、レンタカーを借りていればいつでもアクセスできます。
しかしマウナケアはオニヅカインフォメーションステーションより上については、朝は日の出の30分前からしか入れません。これだと頂上についた直前に日の出になってしまいます。下手をしたら太陽が現れてから到着の場合も。これでは機材をセッティングする時間はありません。
またマウナケアは日没の30分以内に山頂を退去しなければなりません。サンセット撮影が慌ただしくなるし、タイムラプス等で日没後もしばらく撮りたい場合も時間がありません。
滞在時間の制限のないハレアカラならばじっくり撮影できます。またスローシャッターを用いた星景写真なども同じ理由からマウナケア山頂での撮影は不可能。でもハレアカラなら可能です。
3 実際1000m以上の標高差は写真的にマイナスではない。むしろ体の負担を考えたら撮影には有利
3055mと4205m。一見その差は大きいように感じますが、写真ではその差は生まれません。
どちらも雲海は見られますし(もちろん時々のコンデイションはあります)、むしろ1000m以上低いことによって高山病のリスクが少なくなるはず。体の負担が少ないということは写真にも集中しやすく、結果的によい写真が撮れる確率が高くなると思います。
気温も100m上がると0.6度下がると言われてますから、1000m超える標高だと麓は同じ気温でも頂上ではマウナケアの方が約6度低いことになります。これも体への負担に影響するでしょう。
ハレアカラとマウナケア。どちらもハワイを代表する山ですが、こと写真撮影のフィールドとして考えるとこのようにハレアカラが有利。もちろんマウナケアも素晴らしい写真が撮れますが、山の写真が好きな方はまずはハレアカラに行ってみてください。
防寒はしっかりと。そして車の運転にはくれぐれも気をつけて!
Photo & Text by TOMOHITO ISHI”MARU” 石丸智仁
※本記事の写真及び文章の転載は一切禁止です
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ハワイ・ワイキキ在住フォトグラファーのTOMOHITO ISHIMARU(石丸智仁)です。
こちらでは”Maru”と呼ばれています。
東京で13年間の出版社カメラマン生活を経てハワイに移住。
現地で日本やローカル向けの雑誌、広告等の撮影をメインに活動しています。
日本の書店に並んでいる女性誌や男性誌のハワイ特集、旅行雑誌、ガイドブックなどで僕の写真が使われていますのでぜひチェックしてみてください。
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ハレアカラ山頂からクレーターを臨む(PHOTO/Tomohito Ishimaru)