歴史的な円安・物価高が進み、金利引き上げ

2022年7月14日に1ドル139円超えを24年ぶりに記録するなど、円安の傾向が続き、歴史的な円安水準になっています。

またハワイを含め、アメリカではインフレも加速。米労働省が発表した2022年6月の消費者物価指数は、前年同月比9.1%となり、1981年以来40年7か月ぶりの高い伸び率となりました。

日常生活にかかるコストも確実に増加。ハワイで多くの人に親しまれているプレートランチは、わずか数年前なら10~12ドル程度だったのに対し、現在では約25~50%上昇し15ドル前後するのが一般的です。

この物価の高騰を抑えるため、アメリカ政府は約30年ぶりに大幅な金利引き上げを発表しました。

コロナ禍では、住宅ローンの30年固定金利が史上最低となる2%台まで下がり歴史的低金利が続いていましたが、2022年6月には5%台に達しています。

このような状況がハワイの不動産市場に与える影響として、次のようなことが考えられるのではないでしょうか。

ハワイの不動産マーケットに変化が出る可能性

これまで、コロナ禍において金利が下がったことや、ライフスタイルの変化により買い替え需要も膨らんだことにより不動産購入需要が増加。
しかしながら、十分な供給がなく、需要過多となり不動産価格が高騰しました。

今後金利の上昇傾向が続くことで、不動産の購入をあきらめる層が出てくるでしょう。

そのため、売出価格より高値で売却価格が決まるなど売り手市場だったハワイ不動産市場に変化が出てくる可能性があります。

一方、現在の円安の状況から、ハワイの不動産を所有している日本人オーナーが、為替差益を得ようと所有物件を売却する方が増えるということも考えられます。

ハワイを訪れる観光客数による影響

コロナ禍でアメリカ本土でのハワイ観光人気は上昇しました。ハワイを訪れる海外からの観光客は限られているのにも関わらず、パンデミック前の2019年5月と2022年5月のハワイの観光客数を比べてみると、92.6%まで回復しています。

このことから、既にハワイで観光客向けの不動産投資を行っている方にとっては、観光客が激減し、投資に影響を及ぼす心配は少ないのではないでしょうか。

一方、日本では各旅行会社が2022年のゴールデンウィークからハワイ旅行パッケージの販売を再開し、少しずつ日本人観光客数も回復してきてはいるものの、昨今の円安と物価高が相まって回復が鈍化するのではという声も挙がっています。

しかしながら、円安の状況でも日本人にとってハワイは屈指の海外旅行先であることには変わりはありません。

コロナ禍で長い間ハワイを訪れることができなかった人にとっては「円安でも行きたい!」と思わせる場所ですので、今後の日本人観光客数の推移にも注目です。

滞在先の選択肢

ハワイの物価上昇に伴いハワイの宿泊料金も上昇しています。これまで滞在先にホテルを選択していた人も、価格を抑えバケーションレンタル利用が可能なコンドミニアムに宿泊するという選択肢も視野に入ってくるのではないでしょうか。

コンドミニアムにはキッチンやランドリーが備わっている場合が多く、食費やランドリー費用を抑えることができるほか、自由度の高い「ハワイに住んでいるような体験」ができます。

一方、ホテルには毎日のクリーニングやホテルサービスがあり、困った時もすぐ対応してもらうことができるなど、普段とは違うゆったりとしたバケーション気分を味わうことができます。

コスト重視か、サービス重視か好みや滞在スタイルに合わせて宿泊先が選ばれることになるでしょう。

まとめ

ハワイの不動産市場にさまざまな影響を与えるこれらの世界情勢。円安ドル高の状況はすぐには回復しないと予想されています。

不動産の投資・購入等を考えている方は、ぜひ早めに担当エージェントなどに相談を始めるといいのではないでしょうか。

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