今回のアンケート調査で際立ったのが、ハワイ旅行の満足度の高さです。ハワイ旅行全体の満足度を8点満点で採点してもらったところ、81%が「素晴らしかった」に該当する7点または8点と回答。平均で7.23点となりました。ハワイ州観光局では同様の調査を2020年12月～2021年1月、2021年3月、2021年6月にも実施しており、どれも平均は7点以上。新型コロナの状況に関わらず、非常に高い満足度を維持しています。

ハワイを訪れる旅行客の多くが、シュノーケリングやパラセーリング、ハイキングといった各種のアクティビティを楽しむもの。しかし、新型コロナの影響で各アクティビティごとに人数制限他さまざまな規制が設けられているなか、旅行客はどのくらいアクティビティを満喫できているのでしょうか。この点については、4点満点で採点。

「4点（予定していたすべてのアクティビティを体験した）」が39%で、3点（予定していたほとんどのアクティビティを体験した）」が51%となり、平均は3.26点。旅行客の大半が、予定していたほとんどのアクティビティを体験できているという実態がわかりました。

またハワイ旅行の期待に対する満足度については、「期待以上だった」が40%、「期待通りだった」が50%となり、全体の90%が期待に見合ったか、それ以上の体験を得られていることがわかりました。一方「期待に見合わなかった」と回答した約10%の方に理由を尋ねたところ、「ソーシャルディスタンスの規制があったから」「新型コロナのルールに該当しなかったから」「やりたいことが全部できなかったから」といったことが上げられました。一部の旅行客にとっては新型コロナの規制によって満足度が下がっているものの、ハワイ旅行客のほとんどは満足していることがわかります。

最後にワクチン接種や新型コロナのルールへの理解度についてご紹介しましょう。回答者の94%がワクチン接種を完了済で、ハワイでの現地ルールへの理解度は98%に達していました。アメリカでは州ごとに新型コロナの規制ルールが異なりますが、今回の調査結果では回答者のほぼ全員が、旅行前からハワイ現地でのルールについて理解していたことがわかりました。

ワクチン接種状況については、2021年3月での調査では、ワクチン接種完了していた人は33%しかいませんでしたが、2021年6月の調査時点では89%に上昇。現在ではハワイを訪れるアメリカ本土からの旅行客のほとんどがワクチン接種を終えた人であることがわかります。

最後に、将来再びハワイに行きたいと思うか質問。「ワクチン接種や検査などがあっても、ハワイにまた行きたい」と回答した人が70%、「コロナが終息し、規制がなくなったら行きたい」が18%、「事前検査がなくなったら行きたい」が4%でした。変異株が現れるなど、なかなか終息の見えない新型コロナウイルス。まだウィズコロナの状況が続く可能性がありますが、各種規制が続いたとしても、ハワイは魅力的な旅行先と多くの人に捉えられていることがわかります。

人々のライフスタイルや考え方を変えた新型コロナのパンデミック。しかし、ハワイは現地のワクチン接種率が高く、感染率が低いことが追い風となって、アメリカの人々にとってコロナ前と変わらず理想の旅行先と映っているようです。これからもハワイには、コロナ前と同じかそれ以上の人々が訪れ、ハワイの不動産の価値も上がり続けていくのではないでしょうか。